シンガー・ソングライターの小田和正さんが26日、「赤レンガパーク」(横浜市中区)で全国ツアー「KAZUMASA ODA TOUR 2012 “どーも どーも”その日が来るまで」のファイナル公演を行った。11年5月からスタートし、1年がかりの全国ツアーの最終公演ということから、小田さんは「自分にとって間違いなく、今までで一番意味深い大きなツアーだったと思います。最後までできてよかった」と感慨深げで、「全国各地できっとまた戻ってくると約束してきましたので、新しい曲を携えて、できるだけ早くみんなのところに行きたいと思います!」と1万2000人の観客の前で宣言した。
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今回のツアーは、小田さんが自身初、史上最年長での5大ドーム公演を含む31カ所59公演を行った。「長野BIG HAT」(長野市)を皮切りに、鹿児島、沖縄、広島などのほか、札幌ドーム、福岡ヤフードーム、ナゴヤドーム、京セラドーム大阪、東京ドームの5大ドーム公演を実施。今年に入って4、5月に、東日本大震災で延期となった東北での公演も実現し、1年がかかりで約74万人以上を動員した。
“雨男”で知られる小田さんだったが、この日は天候に恵まれ、ファンからは喜びの声が上がった。30年以上前に行った初の野外ライブでは雨に降られてしまったといい、小田さんは「当時はカッパを着る習慣なんてなく傘をさしてたから盛り上がらず、もう二度と野外やるもんかと思った」と苦い思い出を語る一方で、「八景島(横浜市金沢区)でのカウントダウンコンサートがあまりにも楽しかったので、こうして(今回も)野外でやっています」と笑顔を見せた。
ライブでは、最新アルバム「どーも」の収録曲を中心に、新曲「その日が来るまで」や「オフコース」時代のヒット曲など全26曲を披露。客席内に張り巡らされた花道を走り回ってファンと触れあった小田さんは、しきりに「ありがとうー!」と叫び、ファンへ感謝の思いを伝えた。また、延期を乗り越え実現した東北での公演について、「東北の人たちは思っていたよりもずっと温かく、そして熱く迎えてくれました」と振り返り、「いつかきっとこの国が立ち上がることを信じて、応援していきたいと思う」と力を込めた。
WOWOWでは11年9月28、29日に行われた東京ドーム公演の模様を6月24日午後9時からWOWOWライブで放送する。(毎日新聞デジタル)
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