07年にテレビドラマ化、10年には続編が放送された、ひうらさとるさんによる大人気マンガが「映画 ホタルノヒカリ」(吉野洋監督)としてスクリーンに登場。ドラマ同様、綾瀬はるかさんと藤木直人さんをメーンキャストに、ドラマ以上のハプニングに遭遇、2人の愛の強さが試される……。
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会社では仕事をきっちりこなす雨宮蛍(綾瀬さん)は、「恋愛するより家で寝ていたい」が口ぐせの“干物女”。ドラマでは、そんな彼女の恋愛を「パート1」で、結婚観を「パート2」で描いた。そしてこのたびの映画版では、ドラマの最後でめでたくゴールインした蛍と“ぶちょお”こと高野部長(藤木さん)が、イタリアに新婚旅行に出かけたものの、とんでもない事件に巻き込まれ、蛍の高野部長への愛が試されるという内容。
見どころは、やはり綾瀬さんの干物女ぶりだ。前髪をゴムで結わえたヘンテコなヘアスタイル。ジャージー姿でゴロゴロと寝転がり、かと思えばいきなりダンスを踊りだしたり、高野部長とゆるいギャグの掛け合いがあったりと、その言動は映画でも絶好調だ。ローマのスペイン広場では、あの大階段をゴロゴロと転がり落ちてみせたりもする。
高野部長がローマで消息を絶ってからの展開にはいささか戸惑いもあるが、「一生懸命生きる女性はすてき」「誰にでも光が射す瞬間がある」といった胸にストンと落ちるせりふをちりばめた脚本は、ドラマ同様に水橋文美江さんによるもの。また、蛍と高野部長が旅先で出会うワケありの“イタリア版干物女”に松雪泰子さん、その弟に人気グループ「NEWS」の手越祐也さんがふんし、映画版の盛り上げにひと役買っている。9日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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