マンガ質問状:「オイ!! オバさん」 実体験からヒント アニメ、実写化オファー受け付け中!!

いづみかつきさんのマンガ「オイ!! オバさん」(秋田書店)の表紙
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いづみかつきさんのマンガ「オイ!! オバさん」(秋田書店)の表紙

 話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、同じ高校に通う叔母とおいが巻き起こすドタバタな学園生活を描いたいづみかつきさんのラブコメディーマンガ「オイ!! オバさん」です。「月刊少年チャンピオン」(秋田書店)編集部の小口太郎さんに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

 −−この作品の魅力は?

 スタイル抜群の美少女・菅子ちゃん。さして取りえのないサエナイ男の子・透くん。この2人の関係は何と同い年の「叔母さん」と「おいっ子」!? イケテル叔母さんと残念なおいっ子、そして変人だらけのクラスメートが織りなす「ドタバタ親戚付き合い学園ラブコメ」です!!

 いづみ先生の「ベタ」なんだけど「ゲラゲラ笑える」ギャグセンスはぜひとも体感していただきたい!! 間の使い方やキャラの豊かな表情も、手前みそながら最近のコメディーでは随一だと思っております。

 主人公の菅子ちゃんはもちろん、“黒髪清純派”から“モジモジロリッ子”、“長身アネゴ肌”などさまざまなタイプのカワイイ女の子も見どころの一つです。決して流行の「萌え絵」ではないのですが、丁寧に描かれた女の子には思わず口元がゆるんでしまいます。

 個人的なオススメは、菅子ちゃん独自の視点「オバさんビジョン」!! 菅子ちゃんには透くんが「3歳くらいの男の子」に見えており、この視点を通して描かれるおいっ子の愛らしい仕草も必見です!! この「オバさんビジョン」が出てくると、いづみ先生と「早く自分の子供が欲しい」と語り合ってしまいます(笑い)。「女の子だったら名前は○○にする」など、いつの間にやら打ち合わせが脱線するほどの可愛らしさです(笑い)。

 ちなみにいづみ先生も僕も未婚です。すてきな出会いを求めてますので、興味のある方は編集部までご一報を。

 −−作品が生まれたきっかけは?

 以前、読み切りで掲載した「オイ!! オジさん」という作品(もちろん、同い年のおいっ子と伯父さんの話です)が好評だったので、「じゃあ、オジさんをオバさんに替えちゃえ!!」という安直な発想で生まれました(笑い)。ただ、一応フォローしておくと、いづみ先生のご親類に同じような境遇の方がいるらしく、実体験からのヒントも多々あったようです。念のため。

 −−編集者として作品を担当して、今だから笑えるけれど当時は大変だった……、もしくはクスッとしたナイショのエピソードを教えてください。

 いづみ先生が読んだマンガの影響をモロに受けてしまうことでしょうか。もともと、マンガをそんなに読んでいなかったということもあるんでしょうが、ちょっと前のマンガに急にハマることが多く、デビュー当時は「今日から俺は!!」にハマっておりまして、絵柄がモロに西森博之先生でした……。あわよくば「東森博之」というペンネームでのデビューもありかなと本気で考えておりました(笑い)。その後、「GTO」にハマっていた時期もあり……(以下省略)。

 ただ、編集部としては「マンガ」が面白ければ問題はないということで、その辺は特に何も指摘せず進めております。絵柄に関しては好きな作家さんの模倣から入るのも一つの手段ですし。不思議なもので、連載をこなすうちに自然と「自分の絵」になっていきます。現に、最近のいづみ先生は回を追うごとにオリジナリティーのある良い絵になってきたと実感しております。

 −−今後の展開、読者へ一言お願いします。

 今後もおバカでキュートな時々ホロリとさせる良質のコメディーを作っていきます!! ますます加速するいづみワールドにぜひご期待ください!!

 また、舞台が練馬区の「大泉学園」なのでお近くの方はぜひ。なじみのある風景が見られるかもしれません。

 なお、アニメ及び実写化は絶賛受け付け中です。興味のある製作会社の方は編集部までご一報を!! 今なら、早いもの勝ちですよ!! ○映さん、同じ大泉学園のよしみでぜひ!!

 秋田書店 月刊少年チャンピオン編集部 小口太郎

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