テルマエ・ロマエ:邦画で2年ぶり興収50億円を突破 阿部寛も「本当にうれしい」

「テルマエ・ロマエ」が興行収入50億円を突破し、銭湯「稲荷湯」から“50年間無料入浴券”を贈られた阿部寛さん
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「テルマエ・ロマエ」が興行収入50億円を突破し、銭湯「稲荷湯」から“50年間無料入浴券”を贈られた阿部寛さん

 ヤマザキマリさんの人気“風呂”マンガを、俳優の阿部寛さん主演で実写化した映画「テルマエ・ロマエ」が12日の時点で興行収入50億円が突破したことが13日、明らかになった。興収50億円突破は邦画では10年公開の「THE LAST MESSAGE 海猿」以来、2年ぶりの快挙。原作本の発行部数も800万部を超え、さらにイタリアでの公開決定に続き、米国を含む世界20カ国以上からのオファーが殺到していることも明らかになった。

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 劇中で古代ローマの浴場設計技師・ルシウスを演じ、この“テルマエ旋風”の立役者となった阿部さんは、50億円突破について「本当にうれしいです。古代ローマ人役ということで、自分でも不安に思っていたんですが、多くの方に愛される作品になったということが、本当にうれしい」とコメント。世界からのオファーには、「外国の方たちに受け入れられるということを予想もしていなかったので、本当にびっくりしています。ハリウッドでこの映画が上映されることになったら予想外だし、まさかまさかの連続で本当にうれしいです。世界各国で上映されることを望んでいます!」と喜びの声を上げた。

 また、温泉・銭湯業界に多大な貢献をしたとして、撮影で使用した銭湯「稲荷湯」(東京都北区)から50年間無料入場券も贈られ、「50年間ですか、私が97歳までですね。来ます! 通います! 『50年間も通えるかなあ』と思いましたけど、できれば3年延ばしてもらって、100歳まで来たいと思います!」と大喜びしている。

 「テルマエ・ロマエ」は、「コミックビーム」(エンターブレイン)で連載中のヤマザキさんの異色の“風呂”マンガ。映画は、古代ローマ帝国の浴場設計技師ルシウス(阿部さん)が、ある日、現代の日本の銭湯にタイムスリップ。そこで出会った日本人を「平たい顔族」と呼び、目にした新たな発見を次々とローマ帝国の風呂づくりに生かしていく……というストーリー。ルシウスと遭遇する漫画家志望の女性を上戸彩さんが演じるほか、古代ローマ人役で市村正親さん、北村一輝さん、宍戸開さんらも出演。

 海外での公開は、イタリア、モナコ、バチカン市国、マルタ共和国、台湾、香港、マカオの7カ国・地域で決定しており、フランス、スイス、ベルギー、北アフリカ諸国、韓国、米国、ドイツ、イギリス、トルコ、シンガポー ル、インドネシア、マレーシア、ブルネイ、中国、カナダ、タイ、ロシア、スペイン、オーストラリアからオファーがあり、現在交渉中だという。(毎日新聞デジタル)

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