吉本興業の創業100周年プロジェクト「吉本百年物語」の8月公演「わらわし隊、大陸をいく」の製作会見がこのほど大阪市内であり、女優の水野真紀さん、お笑い芸人の木村祐一さん、松尾貴史さんが登場。今回漫才と歌に初挑戦するという水野さんは「6月公演で、ミュージカル界の大スターの中川晃教くんの声がNGK(なんばグランド花月)に響き渡るのを見てしまったので、声楽や発声練習の回数を増やさないととおののいています」と話して笑いを誘った。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
「わらわし隊、大陸をいく」は、1938年、日中戦争のさなかに中国へ派遣された慰問隊「わらわし隊」にスポットを当てたストーリー。戦地でも変わらずマイペースを貫き、そして過酷な現実を目の当たりにしながらも、命をかけて兵士を笑わせに行った芸人たちの姿を描く。水野さんが日中戦争の慰問隊「わらわし隊」に参加した夫婦漫才「ワカナ・一郎」のミスワカナを演じるほか、木村さんが相方の玉松一郎役、松尾さんが人気芸人の石田一松役をそれぞれ務める。
会見場となった難波八阪神社(大阪市浪速区)は、「わらわし隊」が出発前に参詣したというゆかりの地。木村さんは「『わらわし隊』の方々がお参りをされた場所で会見ができることに喜びを感じます」としながらも、水野さんとの夫婦役での共演に「ワクワクしてます」とコメント。「もし漫才をすることになると、水野さんが緊張されるだろうから、僕はNSC(吉本総合芸能学院)の講師もやってますし、なんとかお教えできるんじゃないかな」と話した。
今回のオファーについて松尾さんは、「最初、『ああ、六代目桂文枝の襲名披露の演芸のコーナーやな』と思ってたんですけど、大きな勘違いでした」と笑いを誘い、「100周年で呼んでいただけてうれしい。過去に1回だけ、(桂)文珍さんのイベントで舞台に立たせていただいたことがあるが、ここでまたこういう記念すべきことをやって、板に乗せてもらうということが無条件に楽しみ」と意気込みを語った。
「わらわし隊、大陸をいく」は、なんばグランド花月で8月11日~9月2日(8月13、14日、25~27日を除く)上演。料金は全席指定で1階席が6000円。2階席が5000円。(毎日新聞デジタル)