ゲーム質問状：「桜花センゴク Portable」　延期の理由は特典にあり

　ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、戦国武将の生まれ変わりの美少女たちのドタバタを描いた学園アドベンチャー「桜花センゴク Portable」（PSP）です。アルケミストの丸山充弘チーフプロデューサーに作品の魅力を聞きました。

ウナギノボリ

「光る君へ」より昔！　最も古い時代の大河ドラマは？　1976年「風と雲と虹と」のあらすじ

−−ゲームの特徴と、セールスポイントは？

　織田信長、伊達政宗、上杉謙信、武田信玄など名だたる戦国時代の武将が美少女として現代に転生！　彼女たちは転生武将の学校「戰獄学園（せんごくがくえん）」で、領地（クラス）をめぐって天下統一（学園統一）の戦いを繰り広げていた。そこに転入してきたのが主人公−−その名も「明智光秀」。天下の反逆者として有名な武将と同名の彼だがまったく前世の記憶がなく、本人いわく「偶然の一致」。しかし、その名前を聞いて黙っていられない織田信長ちゃんの手によって、彼の描く平和な学園生活はもろくも崩れ去っていくのであった……。

　見どころは、実際の戦国武将の特徴を踏まえたキャラクターデザイン。シナリオもテレビ風の各話構成で読みやすい作りになっています。前半は各話で特定の武将をメーンにしながら、バトルもありつつもコメディータッチの展開。後半は選んだヒロインシナリオの核心に迫り、シリアスあり、恋愛あり、そして白熱するバトルありと「燃え」と「萌（も）え」の共存する熱い展開が楽しめます！

　さらにPSP版では新ヒロインとして真田幸村、真田信幸、本多忠勝を追加。斎藤千和さん、櫻井智さん、山本希望さんと豪華なキャスティングになっています。戦国ネタが好きな方、美少女ゲームが好きな方、声優ファンの方に楽しんでいただける作品ですのでぜひ一度お試しください！（戦国武将の美少女化などけしからん！！という方にはおすすめできないかも……）

−−開発のコンセプトは？

　ソフトの狙いとしては、より多くの方に「桜花センゴク」という作品を知っていただけるよう意識しました。主題歌の作詞作曲をサイキックラバーのYOFFYさんにお願いしたり（さらには特典CDのボーナストラックまで歌っていたきました）、新規のヒロインのイメージにあった人気の声優さんを起用するなど、新要素から作品に興味を持っていただき、そこから原作である「桜花センゴク」の持つ魅力を感じていただければうれしいです。

−−今だから笑って明かせるけれど、開発当時は大変だったエピソードをお願いします。

　新規ヒロインは原作様サイトで行った新ヒロイン希望投票の上位から選ばせていただいております。結果圧倒的1位の幸村ちゃんと4位の忠勝ちゃんが、真田信幸を関してつながりがあったので、シナリオとしてまとめやすく、この2人が採用となりました。……実は個人的には2位の佐々木小次郎ちゃんと3位の松永久秀ちゃんを押してました（笑い）。

　企画段階では「真田信幸ちゃん」は完全なサブキャラで攻略不可でしたが、制作途中で一部の熱烈関係者から「櫻井智さんが声やるのになぜ攻略できない！？」というおしかり（笑い）を受けて急きょルートが追加されることとなりました……。

　多くの壁を乗り越えぎりぎりマスターアップ成功！　ありがとうプログラマー！！　それからしばらく、発売迫った6月某日。ゲームが完成し倉庫入りしているのに予約特典が届かない！！　そして時間切れ発売延期……でしょうか（涙）。

−−ファンへ一言お願いします。

　6月28日の発売日を楽しみにしていましたお客様には、1週間の延期で大変ご迷惑をお掛けいたしました。攻略可能キャラ9人（原作6＋新規2＋サブヒロイン1）の大ボリューム、追加要素満載の「桜花センゴクportable」をよろしくお願いします！！

　アルケミスト　営業／チーフプロデューサー　丸山充弘