MD松尾のヒット解析:「ポケモンブラック2」がV4

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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 今回もトップは「ポケットモンスターブラック2」(DS、ポケモン)。発売から実に4週連続で首位に輝きました。週末から劇場版アニメも公開されたため、子供を中心にユーザー層の拡大が見込めます。2位は「太鼓の達人 ちびドラゴンと不思議なオーブ」(3DS、バンダイナムコゲームス)。初の3DSタイトルとなりましたが、TSUTAYAでは、これまでのDSタイトルを上回る初動で、今後もロングセラーとして期待しています。「カルチョビット」(同、任天堂)も注目タイトル。06年にGBA向けに発売された前作を大きく上回る初動を記録しており、想定以上にファンのすそ野が広がっているのを感じさせられました。

 ◇今週の動き

 ランキングはやや混戦模様か。トップは、おなじみの「実況パワフルプロ野球2012」(PS3・Vita・PSP、KONAMIデジタルエンタテインメント)で、予約が好調な「デジモンワールド リ:デジタイズ」(PSP、バンダイナムコゲームス)が追う展開でしょうか。テレビCMも見られるようになった「星のカービィ 20周年スペシャルコレクション」(Wii、任天堂)、「ルーンファクトリー4」(3DS、マーベラスAQL)なども人気を集めそうです。

 ◇ランキングは次の通り。(9~15日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 ポケットモンスターブラック2(DS)

2位 太鼓の達人 ちびドラゴンと不思議なオーブ(3DS)

3位 ポケットモンスターホワイト2(DS)

4位 ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D(3DS)

5位 世界樹の迷宮4(3DS)

6位 トリコ グルメサバイバル2(PSP)

7位 ダンボール戦機 爆ブースト(3DS)

8位 カルチョビット(3DS)

9位 ゴーストリコン フューチャーソルジャー(PS3)

10位 タイムトラベラーズ(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。 

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