MD松尾のヒット解析：マリオがトップ、P4Uは品切れ　ドラクエついに発売

　TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー（MD）の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

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　「New スーパーマリオブラザーズ2」（3DS、任天堂）が予想通りトップに立ちました。同じ日に発売された3DS LL本体の売り上げもけん引できたのでは。その3DS LLは想定をはるかに上回る出足で、一部店舗では売り切れたほど。3色のカラーバリエーションが用意されましたが、今のところ色による大きな差はないようです。

　2位は「ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ（P4U）」（PS3、アトラス）。ほとんどの店舗で売り切れという状態で、市場全体でもこの状況は変わらないでしょう。6月に発売されたVita向けタイトル「ペルソナ4 ザ・ゴールデン」の高い売り上げをどう分析できたかがポイント。わざわざ本体を買ってまで「ザ・ゴールデン」をプレーする熱心なファンが多かったということをふまえると、格闘ゲームという比較的ユーザー層を限定するジャンルとはいえ、既存ハードでの新作だった本作が売れたのもうなずけます。3位以下には「那由多の軌跡」（日本ファルコム）、「スーパーダンガンロンパ2」（スパイク・チュンソフト）といったPSPタイトルが入りました。

　◇今週の動き

　「ドラゴンクエスト10」（Wii、スクウェア・エニックス）のトップは確実です。SMAPが出演するCMが放送され、予約がさらに加速しており、売り上げにも大いに期待したいところ。街中にもいたるところにポスターなどが張り出され盛り上がってきています。予約はUSBメモリーが付く限定版の人気が圧倒的。SHIBUYA TSUTAYAでは発売日の午前7時前からカウントダウンイベントも実施して盛り上げていきます。

　◇ランキングは次の通り。（23～29日・TSUTAYA調べ・限定版含む）

1位　New スーパーマリオブラザーズ2（3DS）

2位　ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ（PS3）

3位　那由多の軌跡（PSP）

4位　スーパーダンガンロンパ2（PSP）

5位　デジモンワールド リ：デジタイズ（PSP）

6位　ジャストダンスWii2（Wii）

7位　実況パワフルプロ野球2012（PS3）

8位　ポケットモンスターブラック2（DS）

9位　星のカービィ 20周年スペシャルコレクション（Wii）

10位　ポケットモンスターホワイト2（DS）

　◇プロフィル

　松尾武人（まつお・たけと）　TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ　リーダー

　「GAME　TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。