ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、大ヒットRPGシリーズの最新作「那由多の軌跡」(PSP)です。日本ファルコムの近藤季洋社長に作品の魅力を聞きました。
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−−ゲームの特徴と、セールスポイントは?
累計160万本を突破した軌跡シリーズの最新作です。サクサクとテンポのいいアクションでゲームを進められ、物語をしっかり楽しめます。星と遺跡が降る「残され島」を舞台に、主人公のナユタが“世界の果て”に秘められた謎を解き明かす冒険が始まります。その他にも四季を操って変化するステージや謎、豊富なやり込み要素など、とにかく初心者も上級者も楽しめる、ゲームの楽しさを目いっぱい詰め込んだファルコム渾身(こんしん)のタイトルです。
−−開発のコンセプトは?
軌跡シリーズで高評価をいただいているシナリオや、シンプルで爽快感と達成感のあるアクション要素など、ファルコムの得意なものをすべて詰め込んだらどんなゲームになるのか? そんなチャレンジとして、本作の開発が始まりました。これまでの軌跡シリーズから舞台、登場人物も全て一新。シリーズを知っている人も知らない人も十分に楽しめることを目標としています。
−−「那由多」は数の単位の一つですが、タイトルに付けた理由は?
主人公のナユタが天体観測が好きだったり、ゲーム中のストーリーが進むにつれて、「星」という言葉が非常に重要なキーワードとなってきます。夜空に無数の星が輝いている様子から、きわめて大きな数字を表す「那由多」という言葉をタイトルにつけました。軌跡シリーズは多くの人がたどる無数の軌跡を描くというタイトルなので、そういったところにも掛けていたりします。
−−今だから笑って明かせるけれど、開発当時は大変だったエピソードをお願いします。
那由多には攻略するかどうかはプレーヤーの自由というサブステージが用意されています。このサブステージが、ゲームをクリアするのに必要なメーンステージの2倍以上の数制作されたことでしょうか。このサブルートも全て四季によって4段階に変化するので、さらに4倍のステージ数が用意されていることになります。当然スケジュールは大変でしたが、開発スタッフの熱意を感じ取ってもらえるのではないかと思います。
−−ファンへ一言お願いします。
ストーリーを楽しみつつも、さっくりとRPGを遊びたいという方。とにかく何回もクリアして、やり込みたい方。「那由多の軌跡」はどちらのタイプにもぴったりのゲームになっています。ただ、普段ゲームは1回遊んでおしまいという方も今回はぜひ2周目を遊んでみてほしいです。ストーリーが変化したり、1周目以上に派手で爽快に戦えたりと、きっと別の楽しみ方が見つかると思います。「那由多の軌跡」はそんなゲームに仕上がっています。
日本ファルコム株式会社 代表取締役社長 近藤季洋
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