テレビ朝日:視聴率好調で10月期も小幅改編

テレビ朝日
1 / 1
テレビ朝日

 テレビ朝日は5日、10月期の番組改編について発表した。大幅な改編はなく、「日曜洋画劇場」枠にバラエティーやドラマなどを変則的に投入、「土曜ワイド劇場」枠を15分拡大するほかは、ドラマ枠の通常改編などにとどまり、改編率はプライムタイム10.18%、ゴールデン12.86%、全日5.19%と今年4月の改編に続き小幅なものとなった。4月クール(4月第1週から6月第4週)の四半期視聴率で、1959年の開局以来初めて「4冠王」を達成した好調な流れを維持する構えだ。

あなたにオススメ

 現在、同局初の年間トップもうかがえる位置につけているが、平城隆司編成制作局長は、「(年間で)いい結果が出るに越したことはないが、他局さんがトップを取り慣れている状況の中で、我々は年間といった単位でトップを取ったことはない。そんなに簡単に取れるとは思ってない」と挑戦者の立場であることを強調した。

 「日曜洋画劇場」枠(日曜午後9時~)は今年、既にバラエティーの特別番組を3本放送しており、今後はこれまでどおり、「日曜洋画劇場」として映画を放送するほか、「日曜洋画劇場」の番組名をはずして、大型特別ドラマ、バラエティー特別番組などのエンターテインメントを変則的に投入する考えを明らかにした。今月2日に同枠で放送した「無人島0円生活3時間スペシャル」が平均視聴率18.3%をマークするなどいずれも好調で、今回の変更について、平城局長は、「他局もそうだが、洋画の安定的なラインアップの配置に苦労している。ここ数年の洋画の興行収入等の成績を見ていると、なかなか難しい」と背景を説明している。

 また、「土曜ワイド劇場」の15分拡大については、西新・編成部長が「長く続いているシリーズも多い、マンネリ化しないように、(放送時間が増えたことで)もう一つ展開を作ったり、さらに展開を複雑にしてみたり、より魅力が増えると思っている」と説明。平城局長も「ストーリー展開をより魅力的にするため枠を拡大した。土曜夜にじっくりミステリーを楽しんでいただきたい」とコメントした。

 10月期のドラマでは、成宮寛貴さんが新たな相棒として加入する「相棒シーズン11」(水曜午後9時)、米倉涼子さんが医師役に初挑戦する「ドクターX ~外科医・大門未知子~」(木曜午後9時)、真矢みきさんが連続ドラマに初主演する「捜査地図の女」(木曜午後8時)、「特命係長・只野仁」の高橋克典さんが主演する「匿名探偵」(金曜午後11時15分)が新たにスタート。

 バラエティーでは、深夜0~1時台の時間帯に新番組を投入。月曜は、知られざる職業の実態を直撃するロケスタイルの情報バラエティー「ショナイの話」、火曜は「くりぃむしちゅー」がMCの「ガリガリくりぃむ」、水曜はアイドルグループ「Kis-My-Ft2」と「よゐこ」の濱口優さんの「キス濱ラーニング」、木曜は「バナナマン」がMCの「大人のバナナ」、土曜は劇団ひとりさんと土田晃之さんがMCを務める「激論!どっちマニア!!」と、夏目三久さんの「ナツメ・道楽(仮)」を編成する。(毎日新聞デジタル)

テレビ 最新記事