ばけばけ:錦織が久しぶりに登場 ランは感情を爆発! 視聴者が最もクギヅケになった場面はどれ? 第111回を「注目度」で振り返る

連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK
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連続テレビ小説「ばけばけ」のロゴ (C)NHK

 俳優の高石あかりさん主演のNHK連続テレビ小説(朝ドラ)「ばけばけ」(総合、月~土曜午前8時ほか)の第111回(3月9日放送)で、視聴者を最も引き付けた場面はどこだったのだろうか? テレビの前の視聴者が画面にクギヅケになっていた割合を示す「注目度」(REVISIO社調べ、関東地区、速報値)の1分ごとの推移を調べたところ、最高値は午前8時11分の71.2%だった。

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 「ばけばけ」は113作目の朝ドラ。ヒロインの松野トキと、その夫となるレフカダ・ヘブンのモデルは、松江の没落士族の娘、小泉セツと、「怪談」などの著作で知られるラフカディオ・ハーン(小泉八雲)だ。ドラマの中では大胆に再構成し、登場人物名や団体名などは一部改称してフィクションとして描くという。

 ◇後半はほぼ、注目度70%台をキープ

 第111回は、トキ(高石さん)とヘブン(トミー・バストウさん)の息子の名前が「勘太」に決まる。ヘブンの親バカっぷりはすさまじく、毎日、家族に勘太の可愛いところを挙げさせるほど。そんな中、トキとヘブンは正式に結婚し、勘太と3人で家族になるため籍を入れようとするが、同じ籍に入れるにはどちらかが国籍を変えるしかなく、それぞれデメリットが出てくることがわかる。

 テレビの前の視聴者のうち、画面を注視していた人の割合を示す「注目度」は、オープニングの時間帯以外は比較的高い数字が続いた。特に、後半の午前8時9分以降は、ほぼ70%超が続き、60%台に唯一転落した午前8時12分も68.8%。6分間も、視聴者の視線をクギヅケにし続けたといえる。

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 ◇ヘブン、衝撃的な親バカっぷり

 トキや勘太が、イギリス人のヘブンの戸籍に入ると、2人への相続などでデメリットがあり、一方でヘブンがトキらの日本人の戸籍に入り、“日本人”となると、外国人としての“特権”がヘブンになくなり、自由に外国に出かけたりできなくなる。物書きとして、「フィリピン滞在記」のような仕事を受けるのも容易ではなくなる。

 ヘブンは、イギリスと日本の、どちらの国籍を選ぶのか。注目度が高くなった後半は、この後の生き方にも大きく影響する選択を考えるヘブンの心の動きが主に描かれた。

 この日は、ヘブンが愛息の名を「勘太」と家族に発表し、親バカっぷりを見せつける午前8時0分に68.5%の注目度を記録するも、その後は次第に下がっていく。オープニング明けの午前8時5分に、トキとヘブンが戸籍のことを相談するため役所に出かけるが、初めてのことに役人はいずれも担当したがらないというコメディー的な場面で再び68.4%を記録したが、注目度はまた下がっていく。

 ◇ロバートの忠告に、感情を爆発させるラン

 70.7%と初めて70%台に突入した午前8時9分は、勘太を披露するため、ヘブンとトキが同僚のロバート(ジョー・トレメインさん)の家を訪ねた場面。ヘブンがロバートに赤ちゃんを抱かせるが、うまく抱くことができないようだ。ロバートの妻、ラン(蓮佛美沙子さん)は赤ちゃんの誕生を祝福し、「おまけにご主人が日本にずっといてくれるなんて」とうらやましそうに語るのが心に引っ掛かる場面だ。

 続く午前8時10分(70.2%)は、ロバートが日本人になることを考え始めたヘブンを“批判”する場面。「海外にいけなくなるって言われんだろ」「つまり、日本でしか書けなくなるんだぞ」「君にとって何もない、この日本でしか」とまくしたて、「自分の幸せについて真剣に考えるんだ」と忠告する。

 一方的にしゃべる続けるロバートを何度か制止していたランは、この後、貯め続けていた思いを一気にロバートにぶつける。午前8時10分台の終盤から午前8時11分台にかけて続くランの感情の“爆発”が視聴者を引き付けたのか、注目度は午前8時11分にこの日最高の71.2%を記録する。

 「あなたの幸せは?」と口火を切ったランは「日本で暮らすこと、それとも」と尋ねる。小声で「君もわかってるだろう」としか言わないロバートに、ランは部屋を飛び出し、ロバートも追いかける。その様子を見つめるトキを、ヘブンが気になるように見ているのが印象的な場面だ。その後、ヘブンがイライザ(シャーロット・ケイト・フォックスさん)から受け取った「フィリピン滞在記」についての手紙を読み返す場面へと続く。

 ヘブンは、家族の様子を眺めながら、イライザにフィリピン行きをあきらめたと手紙を書く。「子供が生まれ、新しい人生を歩き出した」「私の役目は息子や妻や家族の幸せを守ることになった」というのだ。この辺りの午前8時12分台は68.8%とやや注目度は下がる。

 ◇ヘブンは「ニホンジン」になると宣言 その時、錦織は?

 続く午前8時13分(70.2%)と午前8時14分(70.7%)は再び70%台に。ヘブンは「物書きとしての私は死んだ」と手紙に書き、決意を固めたヘブンは書斎から家族が過ごす部屋の方に移動する。ヘブンの表情に何かを感じ取った家族はそれぞれ、ヘブンの言葉をしっかり聞こうと身構える。この辺りまでが13分台だ。

 「ワタシ、ニホンジン、ナリマス」。ヘブンが一言一言、かみしめるように、そう発言したあたりからが午前8時14分台。トキは「はい」と静かにうなづく。ヘブンがそんな大きな決断をした瞬間、場面は松江の錦織友一(吉沢亮さん)の書斎に切り替わる。錦織は第95回(2月13日放送)以来の登場だ。激しくせき込み、喀血する錦織の姿はかなりやせ衰えていることが一目でわかる。制作統括の橋爪國臣さんによると、役作りのため、吉沢さんは13キロあまり減量したのだそう。第111回はそのままエンディングを迎えたが、錦織の様子が視聴者には気になる終わり方だった。

 この日は、感情を爆発させたランに注目度では辛くも敗れたが、第23週は、錦織の一挙手一投足から目が離せない1週間となりそうだ。

 活用したデータは、関東の2000世帯、関西の600世帯で番組やCMの視聴状況を調査しているREVISIO社が公表している独自指標の「注目度」(関東地区、速報値)。人体認識センサーを搭載した専用機器でテレビ画面に視線を向けているかを常に計測し、テレビの前にいる人のうち、番組を注視していた人の割合を算出している。(文・佐々本浩材/MANTAN)

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