1巻が発売されたコミックスの中から、編集部と書店員のお薦めマンガを紹介する「はじめの1巻」。今回は、別冊マーガレット(集英社)で連載、10年後の自分から届いた手紙にほんろうされる女子高生の恋愛を描いた高野苺さんのマンガ「orange(オレンジ)」です。
ウナギノボリ
「光る君へ」より昔! 最も古い時代の大河ドラマは? 1976年「風と雲と虹と」のあらすじ
春、16歳の高宮菜穂の元へ、ある1通の封書が届く。差出人の名前は自分で「高校二年生の私、元気ですか? 私は10年後の未来から手紙を書いています」という書き出しだった。半信半疑で読み進めるが、手紙の内容は、その日の菜穂の寝ぼうや転入生のこと、菜穂とクラスメートとの行動までぴたりと言い当てていて……。
「orange」は、高野先生の前回連載である「夢みる太陽」(マーガレットコミックス全10巻)を描くよりも前に、先生自身が構想を温めていたものです。
少女マンガ特有の青春や恋愛の甘酸っぱさ、切なさと、未来の自分から来た手紙というSF要素が絶妙に絡み合った作品になっています。さらに2巻以降では「過去を変えることで未来への影響は?」「そもそも未来と現在はつながっているのか?」などより深いSF要素にも触れていきます。ただそれで終わらないのが高野苺ワールド。SF面にさらに踏み込んだことで、青春の甘酸っぱさが、さらに増幅されていく仕掛けになっています。日頃から少女マンガに親しんでいる女性読者はもちろんですが、なじみのない男性読者にもぜひ読んでほしい!
物語の舞台は長野県松本市。高野先生も松本市在住です。作中には地元の方なら「あーあそこね」と言いたくなるような場面はもちろん、思わずニヤッとするローカル番組も登場。別冊マーガレットでも一度特集したのですが、作中に出てくる場所を訪れてみてはいかがでしょう? いわゆる“聖地巡礼”で、一味違った松本観光が楽しめますよ。
周りに気を使いすぎるあまり、手紙の指示のとおりに行動できず落ち込んだり、それでも行動しようと勇気をふりしぼる菜穂が抱きしめたくなるほど可愛いです。SFが軸になっている物語なので恋愛だけではない少女マンガを読みたい方にオススメ。ですが恋愛部分の描写もとても丁寧なので、恋愛マンガを読みたい方も大満足だと思います。第1話だけでも内容が濃くて、なんて続きが気になるマンガだろう!とドキドキすること必至! この1巻のラストもとても甘酸っぱく、もっと読みたい!という気持ちになりますよ!
「週刊少年チャンピオン」(秋田書店)で連載中の漆原侑来さんの人気マンガ「桃源暗鬼」が、2025年にテレビアニメ化されることが明らかになった。童話「桃太郎」を題材としたマンガで、鬼…
高橋留美子さんの人気マンガ「うる星やつら」の完全新作テレビアニメの第40話「一夜の攻防戦/命かけます、授業中!!」が、5月9日深夜にフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」ほかで放…
古舘春一さんの人気バレーボールマンガが原作のアニメ「ハイキュー!!」の新作劇場版「劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦」(満仲勧監督)の興行収入が、103億3000万円を突破し…
人気アニメ「名探偵コナン」の劇場版最新作となる第27作「名探偵コナン 100万ドルの五稜星(みちしるべ)」が4月12日の公開から25日間で、興行収入が120億9000万円を突破し…
グラビアアイドルなどとして活躍する篠崎愛さんが、5月7日発売のマンガ誌「ヤングマガジン」(講談社)第23号の表紙に登場。篠崎さんが同誌に登場するのは初めて。「グラビア界のトップ」…