映画「天地明察」(滝田洋二郎監督)初日舞台あいさつが15日、東京都内であり、公演中の転落事故で入院中の市川染五郎さんが「自分のミスから舞台でけがをしてしまい、先日の(完成披露)舞台あいさつに欠席してしまいご迷惑をお掛けし心からおわびします。優しくて強い信念のある作品『天地明察』が大成功しますようにお祈り申し上げます」というメッセージを送った。主演の岡田准一さんは「染五郎さんには大変お世話になった。早く回復して優美な芝居や踊りが見られることを願っている」と話し、滝田監督も「染五郎さんは歌舞伎界にとっても大切な方。早くけがを治して、一緒に仕事をしたい」と語った。
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映画は、第31回吉川英治文学新人賞、10年の本屋大賞を受賞した冲方丁(うぶかた・とう)さんの小説が原作。江戸時代前期、囲碁棋士の名門に生まれながら、和算に興味を示し、後に日本で初めての独自の暦「大和暦」を作り上げていく安井算哲の物語。算哲を岡田さん、ヒロインの村瀬えんを宮崎あおいさん、算哲と敵対する公家を市川さん、天才棋士の本因坊道策を横山裕さん、土御門奏福を笠原秀幸さんが演じる。
岡田さんは「30歳一発目の作品として、周りの俳優やスタッフらプロフェッショナルの方々から刺激をもらいながら、心を込めて挑んだ作品」と話し、宮崎さんも「一人でも多くの人の心に残ればいいし、そんな作品になっている」とアピールした。初日舞台あいさつには横山さん、笠原さん、原作者の冲方さんも出席した。(毎日新聞デジタル)
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