ゲーム質問状：「ファイナルファンタジー3」　音源をファミコンから直接データ化

　ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、「ファイナルファンタジー3」（PSP）です。スクウェア・エニックス第1制作部の吉本よういちFF3（PSP）ディレクターに作品の魅力を聞きました。

あなたにオススメ

「豊臣兄弟！」では池松壮亮が！　大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る

　−−ゲームの特徴とセールスポイントは？

　07年にリメークされたDS版「ファイナルファンタジー3」に付加価値をつけ、より遊びやすくして楽しめるようPSPへ移植したのが本作です。

　−−今回のPSP版の開発コンセプトは？

　追加要素として2倍速のオートバトル、ギャラリーモードの充実（未発表イラスト収録、サウンドモード）、音源の切り替え（DS版／ファミコン版）、OPムービーの高画質化などを実装しています。

　−−今だから笑って明かせるけれど、開発当時は大変だったエピソードをお願いします。

　オートバトル時の倍速処理が難しかったようで、実装するのに結構時間がかかりました。実は実装できるかどうかハラハラしてました。また、ファミコン版のBGMを収録するにあたり元データがないBGMが数曲あり、家の押し入れからファミコンを引っ張りだしてきて実際にプレーしたものをデータにしてもらいました。

　−−ファンへ一言お願いします。

　今回、ギャラリーモードが充実しています。ファミコン版のBGMはCDでは聞けない曲もサウンドモードで聞けるようになります。また、アートは天野喜孝氏の原画はもちろん、DS版キャラクターデザインの吉田明彦氏の未公開原画などを収録しています。解放条件がやや厳しかったりしますが、ここでしか見られないものもありますので、ぜひ頑張ってコンプしてみてください！

　スクウェア・エニックス　第1制作部　FF3（PSP）ディレクター　吉本よういち