47都道府県芸人グルメ便:松江の出雲そば 島根・桂三段

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 吉本興業の若手芸人が、47都道府県に住んで地元に密着した活動をする「あなたの街に住みますプロジェクト」。全国に住む「住みます芸人」の皆さんに各地のおいしいものを紹介してもらいます。今回は島根に住む落語家の桂三段さんが、名物の出雲そばを紹介します。(毎週日曜更新)

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 こんにちは! 島根県の住みます芸人 桂三段です! 僕が島根県に移住して、ちょうど……1年と3カ月と21日がたちました!! 島根県の皆さんの温かい人柄に支えられ、僕も毎日楽しい島根県ライフを過ごしています。

 僕が今住んでいる、島根県の県庁所在地である「松江市」には、抹茶や和菓子をいただく文化が根付いています。そんな風情のある文化が継承されている街で僕の落語を見ていただきたい、そのような思いを抱いて、島根県に移住を希望しました。

 そんな島根県の文化の中でも、僕が一番落語に合うなぁ~と思ったのは、「出雲そば」です。島根県と言えば「出雲そば」というくらい、そば屋さんをたくさん見かけます。出雲のそばは、そばの実を殻ごとひいて作るので、そばの香りが強く、色見も濃いのが特徴です。

 本日は、その中でも、出雲地方ならではの「割子そば」をご紹介します。「割子そば」は通常、小分けになったそばが、丸い三段の器に盛られているのが特徴です! あれ、どうやって食べたらいいんだろう……?

 皆さんは、この割子そばの食べ方はご存じですか? 普段、そばといえば、麺をだしにつけていただく食べ方を想像しますが……そうじゃないんです! 三段重ねになっている器から一つをとって、そこへねぎ、のり、もみじおろしなど薬味もだいたい3種類。薬味を三段活用して、お好みをトッピングしていただきます。そこへ、だしをまたお好みの量かけて、いただきます。

 一段目をきれいに食べなくていいんです! だし、薬味などが残ったら、それを二段目のおそばにかけます。二段目もきれいに食べなくていいんです。少し残っただしを三段目にかけて食べます。三段目はきれいに食べます! そうです、僕は三段です!(それが言いたかったんかい!!)

 一見独特な食べ方ですが、島根県の方にとっては、当然の食べ方。まさに島根のソウルフードといえるでしょう。僕も、島根県に師匠や、兄弟子がいらっしゃると、必ず出雲そばをおすすめしています。出雲のそばは、やはり他のそばとは一味違います! 皆さん島根にいらしたときは、ぜひ出雲そばを食べてくださいね! (取材協力 手打ち出雲そば えにし 0853・53・0165)

 ◇プロフィル

 桂三段(かつら・さんだん) 1976年8月27日北海道帯広市生まれ。05年に桂三枝(現六代目桂文枝)一門に入門。島根の住みます芸人として11年5月から活動している。毎日午後10時からYNN(よしもとネタネットワーク)島根チャンネル(http://www.ynn47.jp/shimane/)をユーストリームで生配信中。

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