ルパン三世:11月に23作目の新作スペシャル

11月に放送される新作テレビスペシャル「ルパン三世 東方見聞録~アナザーページ~」のアフレコで笑顔をみせる栗田貫一さん(中央)らキャスト陣=日本テレビ提供
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11月に放送される新作テレビスペシャル「ルパン三世 東方見聞録~アナザーページ~」のアフレコで笑顔をみせる栗田貫一さん(中央)らキャスト陣=日本テレビ提供

 人気アニメ「ルパン三世」の23作目となる新作テレビスペシャル「ルパン三世 東方見聞録~アナザーページ~」(日本テレビ系)が11月2日に放送されることが28日、明らかになった。キャスト陣を変更した新チームでは2作目のテレビスペシャルだが、ルパン役の栗田貫一さんは「もう新キャストという感覚がすでにないですね。変な緊張感もいらず、空気感はすでに一家という感じ」と語り、「ダークなシリーズを深夜にやっていましたが、軽妙なルパンが復活しました。久々に、深海から海面にジャンプするぐらいイキのいい、はじけて楽しいルパン三世をお届けできると思います」と意気込んでいる。

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 「ルパン三世」は、モンキー・パンチさんの同名マンガが原作の人気アニメで、71年からテレビシリーズ3回、劇場版6作に加え、89年からは2時間のテレビスペシャルを不定期で放送している。昨年放送されたテレビスペシャル「血の刻印~永遠のmermaid~」から、キャスト陣を一部変更。ルパンの永遠のライバル・銭形警部を「山ちゃん」の愛称で知られる人気声優の山寺宏一さん、石川五ェ門役を浪川大輔さん、峰不二子役を沢城みゆきさんがそれぞれ務め、今年4~6月に、27年ぶりのテレビシリーズ「LUPIN the Third ~峰不二子という女~」も放送された。

 今回の「東方見聞録~アナザーページ~」は、マルコ・ポーロの旅行記「東方見聞録」に幻の1ページがあったというストーリー。その「アナザーページ」を発見したテオ・アルジェント教授が何者かによって殺害され、ルパン三世に疑いがかかる。警察に追われるルパンは、ひょんなことからアルジェント教授の孫であるリサを助け、祖父を殺害した容疑者であることを隠しながら、リサと行動をともにする……。

 声優陣は、ヒロインのリサ役を井上麻里奈さんが務めるほか、朴ロ美さん、寺崎裕香さん、徳井青空さんらが出演。監督は「ルパン三世VS名探偵コナン」の亀垣一さん、脚本は「怪盗ロワイヤル」「夏休みの恋人」などを手がけ俳優としても活動する日高勝郎さんが担当。音楽は大野雄二さんが手がける。

 次元大介役の小林清志さんは「深夜のシリーズ(峰不二子という女)はハードボイルドな話でしたが、今回のスペシャルはところどころに笑いがこぼれるような、人間くさい話になりました。今回は家族でリラックスして見てもらえるようなルパンになったと思います。期待してもらっていい。久しぶりに傑作じゃないかな。間違いなし!」と自信をみせた。

 昨年から参加した沢城さんは、昨年の「血の刻印」の放送時には、2時間微動だにせずテレビの前に座っていたというエピソードを披露。「峰不二子という女」で反省点もつぶしていったといい、「久しぶりにせりふのところに『ハートマーク』がついている不二子をやらせてもらって、2回目でありながらすでに懐かしい感じ。不二子らしいフットワークの良さを楽しんでいただきたい」と今回の手応えを語った。

 浪川さんも「(放送時は)ちょうど事務所にいたんですが、テレビの前から動けなくなりました」と前回を振り返り、「反省点ややらなきゃいけないこともいっぱい見えてきたつもり。それを少なくできるように精進あるのみ」と話した。

 一方「前回のスペシャルは自分がどうだったのか、良かったのか悪かったのか全然分からなかった」と語る山寺さんは「次回はちゃんとできるようにやろうと思って今回来たのですが、結局また同じ感じで……」とコメント。(前キャストの)納谷悟朗さんのおやりになっていた幅のある銭形というのはどうやってやったらいいのか、悩み格闘しながらやっています」と役柄への思い入れを語っている。

 第1期からの唯一のキャストとなる小林さんは、新キャスト陣へのメッセージを求められると、「前のキャストをまねするんじゃなく自分なりのキャラを作ればいいと思うな。緊張することなく自由に気楽にやってほしいよね」と温かい言葉をかけていた。

 「ルパン三世 東方見聞録~アナザーページ~」は日本テレビ系の「金曜ロードSHOW!」で、11月2日午後9時から放送。(毎日新聞デジタル)

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