俳優で劇団民芸代表の大滝秀治さんが2日午後3時17分、東京都内の自宅で肺扁平(へんぺい)上皮がんのため死去した。87歳だった。大滝さんの訃報に際し、公開中の映画「あなたへ」で共演した俳優の高倉健さんは「本当に素晴らしい先輩でした。静かなお別れができました」と配給の東宝を通じ、ファクスで追悼コメントを寄せた。
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高倉さんは、大滝さんが入院中に手紙をやりとりしていたことを明かし、大滝さんの遺作となった「あなたへ」で共演できたことに「最後のお仕事の相手を務めさせていただき、感謝しております」とした上で、「今までにご一緒させていただいたいろいろな場面が思い浮かびます」とありし日をしのんだ。
大滝さんは東京都生まれ。48年、民衆芸術劇場付属養成所に入所し、49年の「風の吹く一幕」(原源一作)で初舞台を踏んだ。50年の劇団民芸創立に研究生として参加し、旗揚げ公演のチェーホフ原作「かもめ」に出演。70年、東京裁判を描いた舞台「審判」で注目され、以降、劇団の中心俳優となった。ドラマ「うちのホンカン」や「特捜最前線」、映画「不毛地帯」「あにいもうと」「お葬式」などドラマや映画でも活躍した。種田山頭火役で主演予定だった6月の民芸舞台「うしろ姿のしぐれてゆくか」(宮本研作)を体調不良のため降板し、病気療養中だった。11年の「帰還」(坂手洋二作)が最後の舞台となった。(毎日新聞デジタル)
▽高倉さんのコメント全文。(原文のまま)
大滝さんが今年に入り体調を崩され、入院なさっている間、お手紙の遣り取りを続けておりました。
大滝さんの最後のお仕事の相手を務めさせて戴き、感謝しております。
今までにご一緒させて頂いたいろいろな場面が思い浮かびます。
本当に素晴らしい先輩でした。
静かなお別れができました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
合掌
2012年10月5日
高倉 健
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