注目映画紹介:「ロラックスおじさんの秘密の種」 環境破壊がテーマの家族で楽しめる3Dアニメ

(C)2012 Universal Studios.ALL RIGHTS RESERVED
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 「怪盗グルーの月泥棒」のプロデューサー、クリス・メレダンドリさんとクリス・ルノー監督による最新劇場版3Dアニメ「ロラックスおじさんの秘密の種」が6日に公開される。米国の絵本作家ドクター・スースさんの原作で、環境破壊をテーマに幼児から大人まで家族で楽しめる作品に仕上がっている。日本語吹き替え版のロラックスおじさんの声は志村けんさんが担当した。

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 少年テッド(ザック・エフロンさん/宮野真守さん)はプラスチックと偽物の町に住んでいる。町では、オヘア(ロブ・リッグルさん/山寺宏一さん)という有力者が新鮮な空気を売って大もうけしていた。ある日、テッドは大好きな女の子オードリー(テイラー・スウィフトさん/能年玲奈さん)が本物の木を見たがっていることを知る。ぜひプレゼントしたいと思ったテッドは、おばあちゃんから木に詳しい男ワンスラー(エド・ヘルムさん/トータス松本さん)の存在を聞き、初めて町の外に飛び出した……という展開。

 とにかくカラフル。ちょこまか動く森の生き物が出てきたり、ときどきミュージカル仕立てになる展開が楽しく、小さな子も飽きずに見られそう。ロラックスおじさんは全身オレンジ色の毛むくじゃらでフサフサのひげとまゆげが特徴の森の守護者だ。特に何もしないところがまた、いい。そう。自然を生かすも殺すも、人間の責任なのだ。

 テーマは伝わりやすいが、種の争奪戦の部分がアッサリしていたところは少々物足りなさを感じた。3D技術の高さには改めて驚かされ、まるで人形アニメを見ているような錯覚に陥った。テッド少年が悪者たちの追跡をかわしながら、バイクで街を走り抜けるシーンは爽快! 木のフサフサした感じやロラックスおじさんのフサフサを見ていたら、3D版のトトロやネコバスが見たくなってきた。6日からTOHOシネマズ有楽座(東京都千代田区)ほか全国で公開。3Dも同時上映。(キョーコ/毎日新聞デジタル)

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