ダンダダン
第7話「優しい世界へ」
11月14日(木)放送分
アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のヒロイン・アスカの物まねで知られるお笑い芸人の桜 稲垣早希さん。「エヴァ」だけでなくさまざまなアニメやマンガ、ゲームが大好きという稲垣さんが、熱い思いを語ります。(毎月25日更新)
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こんにちは! いつもコラムを読んでいただきまして誠にありがとうございます! 好き勝手に好きなことだけを書きまくってるのですが、なんとスタートしてから1周年を迎えました~! なので、今回は原点回帰ということでこのコラム第1回目で書かせてもらったエヴァについてもう一度書きたいと思います。
さて、ついに! ついに!! きましたよ!! いよいよです!! 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」の公開がまもなくです! ということで今回は新劇場版についてです。
さて、新劇場版が始まると聞いたとき、エヴァファンはどう思ったでしょうか?
まず私が思ったのは「……今度のエンディングはどうなるの?」でした。
エヴァは過去にいろんなエンディングがあります。みんなに囲まれて「おめでとう」とか首しめられて「気持ち悪い」とか。これだけの説明ではエヴァを知らない人からしたら「一体どんなエンディングやねん!」と思われるかもしれません。が、正直エヴァ全編見てても「どんなエンディングやねん!!」となりました(笑い)。
しかし毎回終わり方が変わってるから、今回はどんなかな~なんてふわっと考えたのですが……、今回の新劇場版というのはそんな想像なんて全く意味をもたないくらいすべてにおいて変わっていたのです。別の作品!?っと思えるほどです。新キャラが出て来たりストーリーが変わってたり。映画館に観に行ったときにあまりの衝撃に、メモを取ろうとして持ってたボールペンを序盤で落としてどこかにやってしまいました。あー、庵野監督の死海文書には一体何が書かれているのかしら。
新劇場版は4部作と言われておりまして、第1作目の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序」はシンジがネルフに来る全く最初の場面からスタートしました。
なので、エヴァを初めて見る人も一から見られるのです。普通アニメが映画化されるとなると、アニメの続きとか、特別バージョンとかパラレルワールドとかが多いと思うのですが、エヴァは初めからだったので私は序を見終わったあとに、「この新劇場版は過去のテレビ放送のリメーク版なのかな? たしかにこの画の奇麗さ、迫力はものすごい!!」とストーリーは同じでも十分見応えありました。あとは、4作目に待ってるエンディングが気になるばかり~♪ のはずでしたが……。2作目の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」を見てひっくり返りました。
何これ!? こんな変わっていいの!? ていうかこれ、ここから一体どうなるの!? 4作で本当に終わるの!? ぎゃーーーーーーーーーー!! となりました。
新キャラのマリ、2号機のビーストモード、綾波のポカポカ感、シンジのモテっぷり、カヲルの「お前どこおるねん!?」、予告の宇宙、空飛ぶエヴァ、もう気になることが多すぎて頭が暴走モードです!
そう、いろいろ気になることが多いのですが、しかし、もっと気になる事があります! それはアスカの行く末!! 私はやっぱりアスカが好きなので一番気になります>< 破で3号機に乗せられちゃって……。もう! 3号機はテレビアニメ版では「乗ったら最後!!」の最悪な結末を迎えるものなのに。なので私は観ながら「だめ!アスカ!! 3号機には乗っちゃだめーーーーーーーーーーー!!」と映画館で叫びそうになりました>< もう映画館の中ではいたるところから「あ~あ~あ~もうあかんやろー」とか「まじかアスカ……」とかいう声が本当に上がってました。
で、案の定……。はあ、アスカ……、あなたはなんて悲しいキャラなの……。と肩を落としていたら最後に衝撃の映像が! 予告で眼帯つけたアスカ登場。うわ! 生きてた><
私はもう親気分です。どんな形でも生きてくれてさえいればいい!! 親気分というか、もののけ姫のアシタカ気分です。「アスカ、生きろ」です。
しかもなにその眼帯! かっこいいじゃない!! 眼帯といえば綾波でしたが、アスカのは海賊眼帯! 運動神経抜群のエリートパイロットによく似合います。アスカにあのあと何があったのか気になります。姿を消してた間、山奥の仙人の所で修行をしてものすごく強くなってたりしないかな~。
そして、破では「地球どうなっちゃうの?」な壮大なところで終わってるのでQの始まりが気になります。人類補完計画あとの物語? アニメ版で少し出てたエヴァのパラレルワールドストーリーの続きが展開されたりして……。
アスカがシンジと幼なじみで転校生の綾波と路地でぶつかって……ってそっちも見てみたいけど、やっぱり私は戦闘シーンが多いほうが好きなので、かっこいい戦闘を繰り広げてほしいです。
破のエヴァ3機が空から降ってくる使徒を受け止めるシーンは何回見ても鳥肌立ちます。あのときのエヴァと戦いつつ、自分のプライドとも葛藤してたアスカが可愛くて可愛くて。がんばれ思春期!って感じでした。と言ってる私も普段アスカのものまねしてるくせに、性格はシンジで、臆病で弱虫で人見知りで……。最近シンジのものまねの方が似てると言われるので、これはあかんなと思いますので、アスカ頑張れとか言ってる場合ではありません。
まあ、そんな感じで「新劇場版:Q」に期待大で、わくわくとモヤモヤが止まりませんが、公開までの辛抱です! ちなみに試写会とかないみたいなので、私はプライベートで確実に見られるように、だいぶ前からマネジャーさんに「お願いです! 私のスケジュールに『エヴァを映画館に見に行く』という時間を今から確実に押さえてください」とお願いしました。すると私のマネジャーさんはアニメとかマンガが元々好きな人なので「了解しました、ばっちり押さえます!」と言ってくれました。「でもチケットは自分で取ってくださいね」と。了解です!!チケット頑張って取りますよ!!
今回のコラムは新劇場版を観てないと理解出来ない内容だったと思いますが、テレビアニメ版を見てなくても「序」「破」の二つ見るだけで、今度の「Q」に追いつけるので、まだぜんぜん見たことない人も、ぜひこの機会に見てほしいです。一緒にエヴァを補完しましょう!!
桜 稲垣早希(さくら いながき・さき)=1983年、神戸市生まれ。07年2月に、お笑いコンビ「桜」を結成。07年の「M−1グランプリ」で3回戦に進出するなど活躍していたが、09年末に相方がコンビを卒業し、ピン芸人として活動。アニメ「エヴァンゲリオン」のヒロイン、アスカの物まねで知られ、バラエティー番組「ロケみつ」(毎日放送)でブレーク。「R−1ぐらんぷり」で2年連続で準決勝に進出したほか、「吉本べっぴんランキング」でも3年連続で2位を獲得している。最近ではバラエティー番組などでナレーションもこなすなど、芸の幅を広げている。
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