真矢みき:現場は「楽しすぎて危ない」? 「捜査地図の女」撮影エピソードを語る

「捜査地図の女」で初主演を務める真矢みきさん=テレビ朝日提供
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「捜査地図の女」で初主演を務める真矢みきさん=テレビ朝日提供

 放送中の連続ドラマ「捜査地図の女」(テレビ朝日系、毎週木曜午後7時58分)で初主演の真矢みきさんが奮闘している。真矢さんは捜査地図を駆使した推理で容疑者のアリバイを崩していく刑事・橘珠子を演じているが、事件を解決するのは仲間全員の力だといい、「私だけがさえているのではなく、班全員で情報交換していたらだんだん道が狭まって、犯人に近づいていく。それも(展開として)新しいかな」とドラマの魅力を語った。真矢さんにお気に入りのシーンや共演者との撮影エピソードなどを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 「捜査地図の女」は、京都のあらゆる道という道を知り尽くした“人間GPS”というべき才能で、捜査地図の作製を任されている京都府警捜査1課に属するベテラン女性刑事・珠子と同僚たちが、不幸な事件を起こしてしまった人々に救いの手を差しのべ、親身になって解決しようと奮闘する姿を描く。真矢さんは「土台となる人と人とのストーリーがあった上で、事件が起こる。昔の地図が時代とともに使い勝手がいいように形が変わっていくのと同じで、人の思いが捜査地図になっているのが見えると思う」と地図にちなんでドラマを説明する。

 気に入っているシーンは、ドラマを通して京都の魅力を紹介するところだといい、「事件の途中でも(京都の紹介シーンが)入ってきたりする(笑い)。でも、ナレーションで不思議といい感じになります」と話した。中村梅雀さん演じる上司の城戸班班長・城戸禄郎とのグルメシーンも好きだといい「珠子は道を覚えながらそこの名物を食べるんです。特に面白いのは、犯人とドラマ冒頭で会うことも多いんですが、珠子がグルメに夢中で全然気づかないこと(笑い)」といい、主人公のマイペースなキャラクターにも愛着を感じているようだ。

 京都での撮影は2カ月以上たったというが、「各話で監督もスタッフもガラッと変わるので、東京にないスタイルで新鮮」と語る真矢さん。共演者については、「梅雀さんとはおいしい料理を前に芝居をすることが多いですが、撮影後もおばんざいのおいしい居酒屋に連れてってもらいました。全くドラマと変わらない生活をさせてもらっている」とうれしそうに明かした。同僚の刑事でコンビを組む成田慎平役の石黒賢さんは「本当に2枚目、帰る服装がスタイリッシュですね」、強面(こわもて)刑事・山之内文雄役の宇梶剛士さんは「温かい人で縁の下の力持ち。ぼそっと『何かあったら俺、動くからね』と言ってくれる。すごくカッコいいですね」と話した。

 珠子とは捜査の仕方も考え方も違う女刑事・河本麻里を演じる内山理名さんについては「性格はあり得ないくらい純粋で、本当に可愛くて、現場では彼女の言動や行動を見て、ツボにはまっています。どんなに撮影が張り詰めた雰囲気になっても彼女を見ていれば大丈夫」と笑顔で現場の楽しい雰囲気を紹介したが、「(撮影の合間に)割とみんなしゃべっているので、自分の役に入れない。しゃべりすぎると、『これは楽しすぎるから危ない。役に入らなきゃ!』と思う」と、役作りに意外な苦労もあるようだ。

 珠子のもう一つの顔、夫で内科医の橘晴彦役の渡辺いっけいさんと演じる家庭のシーンについては「前にも(渡辺さんとは)夫婦役をやったことがあるんですが、今回は家庭のシーンを演じる初めての日に、初めてとは思えない空気ができたのは奇跡的。夫婦の間柄ならではのいい感じのしゃべりができた」と手ごたえを感じている様子。「以前に夫婦をやったときは(自分自身が)独身だったので想像でやっていたんですが、今回はしっかりとつかめている感覚がある。会ったときに家族を感じて、うれしくなりました」と自信を見せていた。

 <プロフィル>

 まや・みき。1964年1月31日生まれ、O型。趣味は旅行、絵、特技は歌、ダンス、日舞、バトン、作詞。テレビ朝日系ドラマ「捜査地図の女」で初主演を務め、同ドラマの挿入歌となる山梨鐐平さんとのデュエット「私の迷宮」も担当している。

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