ボクシング・山中慎介選手:「熱い気持ちで一生懸命戦います」 世界戦を前に意気込み

ボクシングのWBC世界バンタム級王者の山中慎介選手(C)NAOKI FUKUDA
1 / 1
ボクシングのWBC世界バンタム級王者の山中慎介選手(C)NAOKI FUKUDA

 ボクシングのWBC世界バンタム級王者の山中慎介選手(帝拳)、WBC世界フライ級王者の五十嵐俊幸選手(同)が臨むダブル世界タイトルマッチが3日、「ゼビオアリーナ仙台」(仙台市太白区)で開催される。試合の模様は東北復興支援チャリティーイベントとして、「TOUCH!WOWOW 2012」内で無料生中継される。2度目の防衛戦となる今回、スーパーフライ級で2度の世界タイトル獲得経験を持つWBC世界バンタム級6位のトマス・ロハス選手(メキシコ)と対戦する山中選手に意気込みを聞いた。(毎日新聞デジタル)

あなたにオススメ

 −−2度目の防衛戦が迫ってきました。現在のコンディションはどうでしょう?

 夏場はあまり調子が上がらなかったんですが、徐々に涼しくなってきて、調子もやっといい感じになってきています。

 −−どんな戦いをしたいですか?

 倒すだけでなく、しっかりポイントもとって、最終的には倒せるようなボクシングをしたいですね。相手もポイントを取るのがうまいというイメージがあるので、そういう選手からしっかりポイントを取って、弱らせて倒すという形が理想。今回はそれがテーマです。

 −−3日のタイトルマッチは仙台での試合です。仙台への思い入れなどはありますか?

 仙台には今年4月に試合が終わってからボランティアで行かせてもらいましたし、いろいろつらい環境を見ているので、思いはあります。そこに住まれていた方にも話を聞いて、悲しいこともいっぱいあったんですが、みんな元気に話されたりしていたので、すごいなとこっちが逆に元気をもらいました。

 −−仙台の方々もいつかチャンピオンに仙台で試合をやってほしいなと思っていたのではないでしょうか。

 そうですね、そういう話もしていたんですけど、まさかこんな早く実現するとは思っていませんでした。いい試合を見てもらって、元気を出してほしいです。

 −−今回の対戦相手のロハス選手についての印象は?

 強いというかやりにくいというイメージの選手なので、厳しい戦いになるかもしれませんが、きっちりと勝って強いところをアピールしたいですね。

 −−ロハスには「いも虫」というニックネームもありますよね。

 上体が柔らかくて、パンチをまともにくらわないというイメージがあるので、そう呼ばれているんではないでしょうか。逆に打たれ強くはないので、上でも下でも一発効かせられれば、多少は止まるので、そこからリズムに乗れるのではと思っています。

 −−山中選手の代名詞となっている左ストレートは、この試合でもカギになるのでしょうか?

 左だけでいってもなかなか当てさせてくれないので、そこは右も使いながら戦わないといけません。

 −−ロハス選手も左利きですが、左の選手との対戦はどうでしょう?

 そんなに左は苦手ではないですし、むしろやっていて楽しいという感覚はあるので、特に気になりません。

 −−メーンイベンターとして臨むタイトルマッチは気持ちが違いますか?

 最初はそう感じていたんですが、やることは全く一緒なので、自分が本当に一生懸命頑張るだけだと思っています。

 −−東北の地で開催されるタイトルマッチはどのように挑みますか。

 本当に熱い気持ちを持って一生懸命戦って、その結果みんなが元気を出してくれればいいなと思っています。思いは強いので見てください。

 WOWOWでは、山中選手とロハス選手の対戦試合を3日午後4時45分からWOWOWライブ」で無料で生中継する。

テレビ 最新記事