ウルトラマンシリーズの原点となった空想特撮シリーズ第1弾「ウルトラQ」の人気怪獣・カネゴンが7日、SHIBUYA109(東京都渋谷区)で行われた渋谷警察署主催の振り込め詐欺などの「特殊詐欺防止キャンペーン」に登場。カネゴンは東京都内の詐欺被害額が約67億円に達したと聞いて、よだれを流したが「本当はうらやましい?」と聞かれると、頭を抱えながらも「詐欺はダメ!」ときっぱり拒否。通行客との写真撮影や握手に応じながら、詐欺撲滅をPRしていた。
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お金を食べる怪獣のカネゴンは、お金に関しての知識は誰にも負けないとキャンペーン協力を名乗り出たといい、「お金は大好きだけれど、みんなが悪い詐欺にかからないように頑張る!」と意気込んだ。イベントには、渋谷署の警察官と地元商店街のボランティアが参加。カネゴンは、キャンペーンソング「振り込め詐欺まてまて音頭」を歌う女性姉妹ユニット「仁王(におう)」とともに、振り込め詐欺に関するクイズに挑戦。警視庁のマスコットキャラクターのピーポくんと一緒に、キャンペーンチラシとチョコレートを配った。
ウルトラQは1966年、ウルトラマンシリーズを手がけた円谷プロの創業者で映画「ゴジラ」の特撮監督などを務め“特撮の神様”と呼ばれる円谷英二さんの企画で、米ドラマ「トワイライトゾーン」などをヒントに作られた1話完結型(全28話)のSFドラマ。カネゴンのほか、ピグモンのモデルとなったガラモンなどウルトラシリーズで人気の怪獣も登場。最高視聴率36.4%、平均視聴率32.39%を記録して、日本に怪獣ブームを巻き起こした。第1弾から47年後を舞台とした「ネオ・ウルトラQ」がWOWOWプライムで13年1月から放送予定。(毎日新聞デジタル)