「このミステリーがすごい!」で第1位に輝くなどした貴志祐介さんのベストセラー小説を三池崇史監督が映画化した「悪の教典」が10日に全国で公開される。主演は「海猿」シリーズの伊藤英明さん。邪魔者を容赦なく、それもいたってスマートに殺していく、そんな男を、さわやかで正義感あふれるイメージの伊藤さんがどう演じてみせるのか。そこも今作の見どころだ。
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蓮実聖司(伊藤さん)は「ハスミン」と呼ばれ、生徒たちから絶大な人気を得ている高校教師。頭もよく弁舌もさわやかで、教師やPTAからの信望も厚い。だが、実は他者への共感能力を全く持ち合わせていないサイコパス(反社会性人格障害)で、これまで自分の邪魔をする者は、すべて“抹殺”してきた。今回はある出来事をきっかけに蓮実の足元が揺らぎ始める。そこで蓮実は、これまでしてきたように邪魔者を排除しようと決断する。それは、担任しているクラスの生徒全員を殺すことだった……。
原作は、文庫本にしておよそ900ページの長編。それを約2時間に収めるために、登場人物をまとめたり、蓮実の幼少期や米国でのエピソードはフラッシュバックで手早く見せるなど工夫を施した。そのはしょった部分は、「悪の教典 序章」(野本史生監督)として、携帯電話向け動画配信サイトBeeTVで見ることができる(DVDセル、レンタルも同時リリース中)。
殺りくシーンでは伊藤さんが、他のドラマやバラエティー番組では決して見せることのない狂気の表情で散弾銃を撃ちまくれば、二階堂ふみさん、染谷将太さん、林遣都さん、大リーグ・テキサスレンジャーズのダルビッシュ有投手の実弟KENTAさんらは、阿鼻叫喚で逃げまどう生徒たちを熱演している。山田孝之さん、平岳大さん、吹越満さんら教師たちの“怪演”も見ものだ。10日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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