クレイジーケンバンド:8年ぶり映画主題歌 「つやのよる」で行定監督と共作

行定勲監督の最新映画「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」の主題歌を制作した、クレイジーケンバンドの横山剣さん
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行定勲監督の最新映画「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」の主題歌を制作した、クレイジーケンバンドの横山剣さん

 横山剣さん率いるバンド「クレイジーケンバンド」が、行定勲監督の最新映画「つやのよる ある愛に関わった、女たちの物語」の主題歌を担当することが14日明らかになった。タイトルは「ま、いいや」で、横山さんが曲を書き下ろし、作詞は横山さんと行定監督の共作で、究極の大人の愛を描いた同映画に合う、つやのあるセクシーな楽曲に仕上がっている。同バンドが映画の主題歌を担当するのは、04年公開の「約三十の嘘」以来約8年ぶり。

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 同バンドの起用にあたっては、行定監督が元々「男の気持ちと男女の愛について歌わせたら、クレイジーケンバンドの右に出るアーティストはいない」と考えており、シナリオ執筆中から主題歌を同バンドにと熱望していたという。ラブコールが実を結んだ形の行定監督は、楽曲について「デモを聞いた瞬間から忘れられないフレーズで、2回目には歌えるほど心をつかまれるインパクトのある曲」と絶賛。また、「この曲は主人公のその後の気持ちを語っていますので、席を立たずに最後まで聞いてほしいです」と語っている。

 一方、横山さんは「台本を読んだり、映画のプロトタイプを見たりした数日後、『ま、いいや』というフレーズとメロディーが一緒に出てきた」と楽曲制作の舞台裏を明かし、「歌詞も考えるというよりは、感覚的に出てきたものだけれど、どうしても埋まらない部分が数カ所あった。そこを行定監督にお願いしたところ、非常につやのあるセクシーな響きのある楽曲に仕上がった」と満足している。

 映画は、直木賞作家・井上荒野さんの恋愛小説「つやのよる」が原作。主人公の松生は、奔放な妻・艶の不貞に悩まされ続けてきた。しかし、何度裏切られても献身的に愛してきた艶がある日、病に冒される。彼女を失うことは耐えられない……そう思った松生は、過去に艶が関係を持った男たちに死期が近づいていることを伝えることで、彼女への愛を確かめようとする……というストーリー。13年1月26日公開予定。

 松生を阿部寛さん、松生の元妻を大竹しのぶさん、艶の過去の男たちにまつわる女性を小泉今日子さん、真木よう子さんら豪華女優陣が演じる。主演の阿部さんは、主題歌について「男の弱点と女の本音を歌にした映画を彩るとてもセクシーな男の歌。作品にさらに軽妙なスパイスをふりかけてくれた剣さんに感謝しています」とコメントしている。(毎日新聞デジタル)

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