「ハリー・ポッター」シリーズのダニエル・ラドクリフさんが主演した「ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館」(ジェームズ・ワトキンス監督)が1日に公開された。ラドクリフさんが1児の父親役とは見た目が若過ぎる気がしたが、持ち前の演技力と無精ひげでカバーしている。原作は、英国の人気作家スーザン・ヒルさんによるもの。正統派の英国ゴシックホラーに仕上がっている。
ウナギノボリ
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19世紀末のロンドン。若き弁護士アーサー・キップス(ラドクリフさん)は、最愛の妻を亡くして以来、失意のどん底にいた。そんな彼に事務所は、亡くなった女性の遺言書を見つけ出す仕事を与える。一人息子を家政婦に預け、その夫人が生前暮らした館を訪れたアーサーは、この館の忌まわしい過去と、町の子供たちが相次いで変死している事実を探り当て、やがて自らも恐ろしい呪いにからめ取られていく……というストーリー。
冒頭からただならぬ気配が立ち込め、イスが不気味に揺れたり、あるはずのない人影が屋敷の窓に浮かび上がったりと、ホラー映画のクリシェ(常とう句)があちらこちらにちりばめられている。派手な流血シーンもバイオレンスシーンもないけれど、それだけにアーサーをはじめとする登場人物の心理が伝わりやすく、ひたひたと忍び寄る恐怖が味わえる。共演に「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」のキアラン・ハインズさんら。12月1日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
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