歌手の和田アキ子さん(62)が5日、急性呼吸窮迫症候群のため亡くなった歌舞伎俳優の中村勘三郎(本名・波野哲明=なみの・のりあき)さん(享年57)の訃報に接し、マスコミ各社へのファクスでコメントを発表した。
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それによると、和田さんは勘三郎さんとは「(故・立川)談志さんなど共通の友人が多かったので、よく一緒に飲んだりしていました」という“飲み仲間”で、4月の「平成中村座 法界坊」の舞台を「さまぁ~ず」の大竹一樹さんや、勝俣州和さん、出川哲朗さんらと観劇したエピソードを語っている。
勘三郎さんの訃報に接し、「本当に日本の財産を一人亡くしてしまいました」とその死を惜しみ、「また一人、心から分かち合える友人がいなくなってしまい、本当に寂しいです」と悲嘆に暮れた様子で、さらに「のりちゃん(勘三郎さん)に、新しい歌舞伎座に立たせてあげたかったな」と13年4月に完成する歌舞伎座のこけら落としの舞台に立つことを願っていた勘三郎さんをしのんだ。(毎日新聞デジタル)
昔から談志さんなど共通の友人が多かったので、よく一緒に飲んだりしていました。
私の誕生日にも毎年来てくれて。
お互いの事を『のりちゃん』、『アコちゃん』と呼びあっていました。
今年の四月にやられた『平成中村座、法界坊』は、のりちゃんから電話をいただいて、「これはニューヨークでもやったやつだから、絶対観(み)にきてよ」と言われて観に行きました。
本当に圧巻で、のりちゃんの魂を感じました。
のりちゃんは、歌舞伎をなんとか若い世代の人達に伝えたいという一心で、頑張っていらっしゃいました。去年やった歌舞伎には、さまぁ~ず大竹君や、勝俣君、出川君など10人ぐらいで観に行きました。のりちゃん、「こういう世代に観にきてもらえるのが本当に嬉(うれ)しい。アコちゃんありがとう」と、とても喜んでくれたのが印象的です。
お互い若くないから色々病気するけど、乗り越えていかなきゃねと、いつも励まし合っていました。入院されたとお聞きして、何回かお電話したのですが、毎回留守だったので、ただ事じゃないかもと心配していた所でした。
本当に日本の財産を一人亡くしてしまいました。
なんか、また一人、心から分かち合える友人がいなくなってしまい、本当に寂しいです。
のりちゃんに、新しい歌舞伎座に立たせてあげたかったな。
心からご冥福をお祈りします。
和田アキ子