ゲーム制作に込めた開発者の思いを聞く「ゲーム質問状」。今回は、「レイトン教授VS逆転裁判」(3DS、レベルファイブ)です。「逆転裁判」の生みの親でもあるカプコンの巧舟ディレクターに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
−−ゲームの内容について教えてください。
任天堂の携帯ゲーム機の2大アドベンチャーゲーム「レイトン教授」シリーズと「逆転裁判」がついに、奇跡のコラボレーションを果たしました。物語の舞台は、魔女が実在して魔法を使う異世界、ラビリンスシティ。創造主「ストーリーテラー」が書く物語が現実のものとなる不思議な町で開廷する、驚愕(きょうがく)の「魔女裁判」に、考古学者レイトン教授と弁護士・成歩堂龍一が挑む!
−−セールスポイントは?
「レイトン教授」「逆転裁判」、それぞれのスタッフが真っ向から制作に取り組み、シリーズが“ホンモノ”として楽しめること、そして、レイトン教授と成歩堂龍一が、ときには助け合い、ときには真っ向から対決する、最高の「VS」が見どころです。また、通常のシリーズとは違って、一切の常識が通用しない「魔女裁判」も大きな魅力です。法廷には、もちろんあのレイトン教授も参戦して、最高にスリリングな逆転劇を繰り広げます。
−−企画のコンセプトは?
10年の初頭にレベルファイブの日野(晃博)さんからカプコンにご提案があって、プロジェクトが始まりました。ぼくは少し遅れて、6月ぐらいから参加することになったのですが、その時点では、どんなゲームになるのか、皆目見当がついてない状態でした。そこから「魔女裁判」というキーワードが生まれて、そして両社のスタッフが顔を合わせて、一つ一つ話し合いながら作り上げていきました。
−−ゲームの開発で苦労したこと、面白いエピソードを教えてください。
そもそもデザインの方向性が“真逆”に近いレイトン教授と成歩堂龍一のキャラクターを、いかにして同じ世界に並べるか……というのが、開発初期の最初の“ヤマ場”でした。リアルに近い頭身の成歩堂と、4~5頭身のレイトン教授の、どちらに合わせるかということで、お互いのキャラクターを伸ばしたり縮めたりした検討した結果、今のバランスに落ち着きました。レイトン教授が伸びたように見えますが、成歩堂も少し縮んでいます。
−−今後の展開、読者へ一言お願いします。
ゲームをクリアした方の“お楽しみ”として、無料のダウンロードコンテンツが多数、用意されています。逆転裁判パートのシナリオ担当の僕が書き下ろした特別エピソードでは、事件が解決したあとの彼らの“後日談”が楽しめます。また、アートディレクターの塗和也がセレクトしたギャラリーも充実しています。配信はいよいよ近日から順次開始されますので、どうかお楽しみに!
カプコン ディレクター 巧舟
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