MD松尾のヒット解析:DL版効果で「どうぶつの森」好調 「ファンタジーライフ」は品切れ

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 年末年始はWiiUのおかげでハードの売れ行きは良かったものの、ソフトは人気作の在庫がなくなったこともあって厳しかった。首位は「とびだせ どうぶつの森」(3DS、任天堂)でしたが、パッケージ版はあるだけ売れてしまう状況だったので、ダウンロード版が売り上げを大きく補完してくれました。ダウンロード版がなければもっと苦しい状況だったでしょうね。

 また、「ファンタジーライフ」(3DS、レベルファイブ)はあっという間に売り切れ。テレビCMの放送がスタートしてからの盛り上がりがすさまじく、対応が後手に回ってしまいました。現在公開中の劇場版アニメの大ヒットを受けた形で「ワンピース ROMANCE DAWN 冒険の夜明け」(PSP、バンダイナムコゲームス)も好調でした。

 ◇今週の動き

 新作の発売がなく、発売済みタイトルのみのランキングになります。「とびだせ どうぶつの森」は引き続き強そう。「ワンピース ROMANCE DAWN 冒険の夜明け」や「真・北斗無双」(PS3、コーエーテクモゲームス)に加え、「New スーパーマリオブラザーズ2」(3DS)、「ペーパーマリオ スーパーシール」(同)など定番のマリオタイトルも上位をキープしそうです。

 ◇ランキングは次の通り。(12月24~30日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 とびだせ どうぶつの森(3DS)

2位 ファンタジーライフ(3DS)

3位 ワンピース ROMANCE DAWN 冒険の夜明け(PSP)

4位 真・北斗無双(PS3)

5位 龍が如く5(PS3)

6位 New スーパーマリオブラザーズ U(WiiU)

7位 ペーパーマリオ スーパーシール(3DS)

8位 New スーパーマリオブラザーズ2(3DS)

9位 ニンテンドーランド(WiiU)

10位 とんがりボウシと魔法の町(3DS)

 ◇12月31日~1月6日

1位 とびだせ どうぶつの森(3DS)

2位 ワンピース ROMANCE DAWN 冒険の夜明け(PSP)

3位 真・北斗無双(PS3)

4位 New スーパーマリオブラザーズ2(3DS)

5位 ファンタジーライフ(3DS)

6位 ペーパーマリオ スーパーシール(3DS)

7位 とんがりボウシと魔法の町(3DS)

8位 龍が如く5(PS3)

9位 New スーパーマリオブラザーズ U(WiiU)

10位 ニンテンドーランド(WiiU)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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