パラパラマンガで再ブレーク中のお笑い芸人の鉄拳さんが19日、吉本興業本社(東京都新宿区)で「鉄拳流クリエティブ講座」を開催した。鉄拳さんは、再ブレークするきっかけとなった作品「絆」を制作中、お笑い芸人をやめることを検討していたことを明かし「これが終わったらやめるとマネジャーにもいっていた。田舎(長野県)に帰って、何か仕事をしようと考えていた。人生はあきらめない方がいいですね」としみじみと語った。現在はパラパラマンガのオファーが殺到しており「9月まで仕事がある」と説明しつつ、「自分の作品を作りたい。世界に向けて何かやりたいですね。短編ムービーの賞に出したい。来年、出展したい。作品の内容は内緒です」と今後のビジョンを明かした。
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さらに「今はアシスタントは奥さんだけ。仕事が増えているので、仲間を増やして頑張ろうと思います」と話すように、“鉄拳プロダクション”の結成も検討している様子。一方で「もうちょっと(ギャラの)単価が上がらないかな」とぼやいていた。
「お笑いはやめる?」と聞かれると、「やめます。多分続かないです。天才的な芸人さんを見て、僕はお笑いに向いていないと思った」と話したが、「パラパラマンガの仕事がなくなったら、(お笑いの)営業の仕事をしたいので……。訂正します。お笑いが1、パラパラマンガは9でいきます」と芸人引退はすぐに撤回した。
また、今春スタートするNHK連続テレビ小説(朝ドラ)の「あまちゃん」の劇中で使用されるアニメーションを担当することについて「昨年の11月から描き続けています。クドカンさん(ドラマの脚本を担当する宮藤官九郎さん)の脚本で描いています。楽しいです。脚本があるのは初めてなので、世界が広がりますね」と話していた・
講義は、エンターテインメント業界を目指す人を育成するYCC(よしもとクリエイティブカレッジ)の授業の一環として開催され、約260人が受講。鉄拳さんは「振り子」「ツナガル」などのパラパラマンガの制作過程や発想法について講義した。(毎日新聞デジタル)