話題のマンガの魅力を担当編集が語る「マンガ質問状」。今回は、神社を舞台に、神主の娘で女子高生の冴木まことやキツネの姿をした“神使”の銀太郎らの日常を描いた落合さよりさんの「ぎんぎつね」です。「ウルトラジャンプ」(集英社)編集部の井藤涼さんに作品の魅力を聞きました。
ウナギノボリ
10年前の朝ドラ「花子とアン」 当時の吉高由里子インタビュー
−−この作品の魅力は?
基本的には「神社を舞台にしたハートフルストーリー」といった感じの内容です。作中に「神使」という、神社に縁のある動物(?)が出てきます。いろんなデザインの神使がいて、可愛かったり、ブサイクだったり、威厳があったり、性格が悪かったりという多彩さが作品の魅力の一つかなーと思っています。読んでいただければ、神社の知識も自然と身に着く……かもしれません。
−−作品が生まれたきっかけは?
「好きなもの描いてみたら?」と振ったところ、もともと神社に興味があったらしく、落合先生がほぼ完成形のネームをあげてきてくれました。読み切りとして2回掲載した後、「違う読み切りも描いてみたら?」と振ったのに、落合先生がしれっと続編みたいなネームを描いてくるので(笑い)、じゃあもう連載目指そうと。幸い2本の読み切りが好評をいただけたので、連載にこぎつけられました。
−−編集者として作品を担当して、今だから笑えるけれど当時は大変だった……、もしくはクスッとしたナイショのエピソードを教えてください。
「銀太郎」という狐の神使は、人間の姿に耳が生えてるデザインも考えてたらしいです。それを提出してきてたら間違いなくボツにしてました(笑い)。まあ、落合先生も途中でイラッとしてボツにしたそうで、実際そのデザイン案を見たことはないんですが、今となっては見てみたい気もします。
−−今後の展開は?
神社は正月から年越しまでの1年間の行事を繰り返していく場所なので、作中では丁寧にその流れを描いていけたら、と思っています。今後も新しい神使が出てくるでしょうから、そこは担当の自分も楽しみにしているところです。
ウルトラジャンプ編集部 井藤涼
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