ぴなメイドな生活:10年目を迎えたメイド

 
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 コラムではお久しぶりです。最年長メイドの田川まゆみです。私はこのお店のほぼオープンから勤めており、この1月で9周年を迎え、勤務歴10年目に突入しました。

ウナギノボリ

 お店のメッセージなどでは何度か書いたのですが、ぴなふぉあが6周年になった時くらいまでは毎年こう言っていました。

 「このお店がこんなに続くと思わなかった」「今年もなんとか越えられた」と……(^^;

 でも、その翌年くらいから「10周年を迎えたい!」。そんなふうに思うようになってきました。

 なんで、こんなふうに思うようになったんだろう?

 (このコラムで以前書いたとおり)私は、単純にオタの自分を隠さないでいい職場を探していて、慣れている飲食店のアルバイトであるメイドカフェに注目しました。働き始めた当時は今より若かったので、地下アイドルのイベントに毎週のようにがつがつと参加したりしていましたが、現在はお世話になった方に呼ばれた時だけ出る程度になりました。

 私は、どうなりたかったんだろう?

 いろいろ自己分析していくうちに小学生のときの思い出までさかのぼりました……。当時の私は、学校では基本話さず、輪に呼ばれても黙っていて、友達の絵を描く時間には誰からも描いてもらえないような人でした。卒業式に「積極性」という言葉を書かいて渡されたのが思い出深いです。

 大人になっていくうちにいろんな人に出会って、いつからか「積極性」を手に入れました。そして、あの時は気付かなかったけれど……、きっとなりたかった自分は、輪の中心になって呼んでくれる側=クラスの人気者だったんだと気付きました。でもそれは、成人していくつかの仕事をしていた時はなれませんでした……。

 私は器用なオタクではないので、隠さないとなると「おたくなんっすよ~」と笑わせる(笑われる)側に行くか、「オタクですが何か?」と口数少なく過ごすかの二択になってしまうからです……。

 どんな人でも、それはあるのはわかってるつもりです。会社での顔。家族の顔。恋人の顔。全く素のままで生きている人なんてほとんどいない。私の好きなアニメの中でも「演じてないヤツなんかいないんだよ!」というセリフもありますし^^:

 でも、メイドカフェはちがいました。

 オタクならではの発想で自分の意見を言って、仕事やイベントができ、好きなアニメやアイドルの話を語っていても個性として楽しんでもらえる仕事だからです☆

 来てくださった方が「楽しかった」と笑顔になって帰ってくれること。それは、あの時なりたかった理想の自分に近いんだ!!と気付いた今、この職場で働けていることに感謝したいと心から思っています。

 こんな素敵な気持ちに気付かせてくれたこのお店、メイドカフェが長く続くよう大切にしていきたいです。

 誘い合わなくても、行けば語れる仲間(お客さん・メイドさんも含む)がいる。そんな憩いの空間。それって、最近流行の「特にやる項目があるわけじゃない部活」を舞台にするアニメとどこか通じるものもあると思いませんか?

 「今日○○さん来てるよ! 早く来いよ!!」なんてメールしあってる常連さんたちを見ているとまさに☆ メイド側も、お客さん側も楽しみながら時間を過ごせるメイドカフェ。

 これからも10周年はもちろん、20周年、30周年と続く文化になってほしいと思っています。

 秋葉原に来ることがあったら、ぴなふぉあへw 地元にメイドカフェがある方は、そちらでもかまいません。好きなものを持ち寄って遊びに行ってみてはいかがでしょうか? 新たな仲間が見つかるかもしれませんよ(^0^)ノ

 ◇著者自己紹介

 どぉ~も!! ぴなふぉあ最年長メイド田川まゆみと申します(^o^)/ 毎週月曜日午後10時から放送される「MAiDiGiTV」でもヲタトークを炸裂させてます♪ 好きなアニメは魔神英雄伝ワタル、マクロスシリーズ。ゲームは、ツインビー→ときメモ→ラブプラスというコナミ中毒者ですん(^w^)

 ※このコラムでは、一部特殊な表現が使われていますが、コラムの趣旨に則り、できるだけ原文のままの表現としています。(編集部)

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