先ごろ発表された米アカデミー賞で作品賞、監督賞など5部門でノミネートされ、見事、外国語映画賞に輝いたミヒャエル・ハネケ監督の「愛、アムール」が9日に公開された。パリの高級アパートで暮らす音楽家の夫婦ジョルジュとアンヌ。2人は静かに、愛に満ちた余生を送っていた。ところがその生活が、アンヌの病によって一変する。ジョルジュは、アンヌの願いを聞き入れ、自宅での介護を始めるが……というストーリー。
あなたにオススメ
「豊臣兄弟!」では池松壮亮が! 大河ドラマ“秀吉俳優”史を振り返る
ジョルジュを演じるのは、「男と女」(66年)や「暗殺の森」(70年)などで知られる名優ジャン・ルイ・トランティニャンさん。アンヌ役は「二十四時間の情事(ヒロシマ・モナムール)」(59年)や「トリコロール/青の愛」(93年)などに出演したエマニュエル・リヴァさん。リヴァさんは、惜しくも受賞は逃したが、今作の演技でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされていた。
妻を車いすから立たせ別のいすに移動させたり、ベッドに横たわる妻の寝息に夫が聞き耳を立てたり。そうかと思えば、今度は妻が、隣で眠る夫の横で不安そうな表情を浮かべたり……。夫が妻を、妻が夫を思いやる姿に胸が詰まる。「ファニーゲーム」(97年)をはじめ、ハネケ監督の作品には、血を見せないながらもどこか残酷なにおいがして、いつも神経を逆なでされていた。もちろん、今作の“老い”と病に追い詰められていく夫婦の姿は悲しくて残酷ではあるけれど、半面、これほどまでに慈愛に満ちた夫婦の物語が撮られたことに、正直驚くとともに圧倒された。ハネケ監督自身の家族にも同様のことが起きたことが、監督にこの物語を考えつかせたという。なお今作は、前作「白いリボン」(09年)に続き、昨年のカンヌ国際映画祭で最高賞であるパルムドールに輝いている。9日からBunkamuraル・シネマ(東京都渋谷区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)
俳優の米倉涼子さんが12月22日、東京都内で行われた主演映画「劇場版ドクターX FINAL」(田村直己監督)の“舞台あいさつFINAL”に登場。イベント終盤にあいさつを求められた…
花沢健吾さんのマンガが原作の映画「アンダーニンジャ」(福田雄一監督、2025年1月24日公開)の新キャストが発表された。津田健次郎さんが、謎の存在「アンダーニンジャ(UN)」の声…
木村拓哉さんが12月21日、歌舞伎町シネシティ広場(東京都新宿区)で行われた、主演映画「グランメゾン・パリ」(塚原あゆ子監督、12月30日公開)のレッドカーペットイベントに登場。…
12月20日公開の映画「【推しの子】-The Final Act-」(スミス監督)の前夜祭イベントが12月19日、東京都内で行われ、伝説のアイドル・アイを演じる齋藤飛鳥さんが登場…
ヒット中のディズニー・アニメーション・スタジオの最新作「モアナと伝説の海2」(デイブ・デリック・ジュニア監督ほか)の日本版エンドソング「ビヨンド ~越えてゆこう~」を歌うガールズ…