人気アイドルグループ「AKB48」や「SKE48」など姉妹ユニット含むAKB48グループのメンバー60人が11日、東日本大震災の被災地への復興支援活動「『誰かのために』プロジェクト」の一環として、東北3県10カ所の被災地を訪れた。メンバーは、震災が起こった午後2時46分にそれぞれの訪問先で黙禱(もくとう)をささげ、犠牲者に追悼の意を表明するとともに、ライブや握手などを通して地元住民と交流。ライブでは、被災地復興支援ソング「誰かのために −What can I do for someone?−」や「掌(てのひら)が語ること」を披露した。
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岩手県釜石市には高橋みなみさん、仁藤萌乃さんらが訪問。釜石駅前に設置された「復興の鐘」を鳴らし復興への祈りをささげた。岩手県陸前高田市では篠田麻里子さん、秋元才加さんらが住居が建ち並んでいた跡地に建てられた震災追悼施設を訪問し、地元住民らとともにメンバーも献花した。福島県南相馬市では、今なお消波ブロッグの設置作業が続く海沿いの慰霊碑を北原里英さん、峯岸みなみさんらが訪問した。
そのほか、大島優子さん、倉持明日香さんらが岩手県大槌町を、横山由依さん、松井玲奈さんらが岩手県山田町を、柏木由紀さん、山本彩さんらが宮城県気仙沼市を、松井珠理奈、高城亜樹さんらが宮城県亘理町を、渡辺麻友さん、岩佐美咲さんらが宮城県女川町を、小嶋陽菜さん、指原莉乃さんらが宮城県多賀城市を、河西智美さん、板野友美さんらが福島県いわき市を訪れた。
被災地訪問を終えた高橋さんは「釜石市の皆さんが温かく迎えてくださったことが本当にうれしかったですし、こういうかけがえのない時間を共有させていただけたことがとてもありがたい、と思いました。私たちができることは絶対にあると思っているので、(AKB)48グループを通じて皆さんと触れ合って、話をうかがったりライブを通して笑顔になっていただいたりと、微力でも活動を続けていきたいです」とコメント。
今回、陸前高田市の訪問が2回目となった篠田さんは「前回は冬の寒い時期に来て、まだ奇跡の一本松があったのですが、それが今はもうモニュメントになっていて。震災から2年というのは早くも長くもあるな、ということを感じました。正直、3月11日に私たちがうかがってもいいのか、という不安は強かったですが、今日もたくさんの皆さんがすごく喜んでくれているのを見て、本当に来られてよかったな、と思いました」と感想を語った。
なおAKBグループは同日、AKB48、SKE48、NMB48、HKT48の各劇場でチャリティーライブ「東日本大震災復興支援特別公演~誰かのためにプロジェクト2013~」も実施。リハーサルでは、震災が起こった同時刻に黙禱をささげ、本番では劇場に集まったファンから熱い声援を送られ元気なパフォーマンスを披露した。この日、すべての公演の模様は、動画サイト「DMM.com」内の「LIVE!! ON DEMAND」で無料配信中。(毎日新聞デジタル)