人気モデルで女優の山本美月さんが16日、タワーレコード新宿店(東京都新宿区)で行われた映画「桐島、部活やめるってよ」のDVD発売記念イベントに吉田大八監督とともに出席。本格的な女優業は初めてという山本さんは、同作が日本アカデミー賞で最優秀作品賞など3冠に輝いたことに「思い残すことが何もないくらいうれしい。でも、今後これを超えられるようにと、すごくハードルが上がりました」とトロフィーを手に笑顔を見せたが、「素で可愛い女子という役で、監督から『可愛くしろ』ってすごく言われたんです。『可愛くない』『可愛くない』と言われて……」と苦笑いで振り返った。
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吉田監督は「若い人と集中的に仕事をしてみたいと思った。(作品完成時には)それなりに手応えはあった」と明かし、撮影では「俳優たちに押しつけないようにしてましたね。演技の前に環境作りに力を入れました」と説明。山本さんも「1カ月くらい泊まり込みの撮影だったので、みんなで部屋に集まって話し合って、相談してました。気づいたらみんな寝ちゃって、私だけ起きてたり。それくらいリラックスしていた」と現場の雰囲気を明かし、「私の人生で一番楽しかった瞬間が詰め込まれた作品なので、ぜひ見てください」とアピールしていた。
映画は、直木賞作家・朝井リョウさんの青春小説が原作。学校内の誰もが認める“スター”桐島が部活をやめるというニュースが校内に衝撃を与える。彼女さえも連絡が取れず、その理由を知らされぬまま、部活内、クラスメート、友人関係、恋愛関係にゆがみが広がり、高校生活のヒエラルキーが崩壊していく……というストーリー。主演の神木隆之介さんをはじめ、橋本愛さん、東出昌大さん、大後寿々花さんらも出演。山本さんは桐島の恋人・梨紗役を演じた。
同作は「第36回日本アカデミー賞」で作品賞、監督賞、編集賞の3部門で最優秀賞を獲得。話題賞の作品部門も受賞し、橋本さん、東出さんの2人は新人俳優賞に輝いている。DVDは3675円、ブルーレイディスクは5040円で発売中。いずれも本編103分のほか、180分超の特典映像が収録された。(毎日新聞デジタル)
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