人気子役の鈴木福君(8)の初主演映画「コドモ警察」(福田雄一監督)が20日に公開される。子役の相澤侑我君(10)が演じるおしゃれでプレイボーイな刑事「エナメル」の元恋人・絵里子役でゲスト出演した北乃きいさん(22)は、「カップルに見えるように、違和感ないようにしました」と笑顔を見せる。侑我君にとっては“人生初のデート相手”になったようだが、劇中にはエナメルのほかにも、本当は50歳の「デカ長」役の福君ら個性豊かなコドモ刑事たちが登場する。「彼氏にするなら、エナメルかな?」と笑う北乃さんに、撮影のエピソードや映画への思いを聞いた。(毎日新聞デジタル)
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映画は、ドラマ「33分探偵」「勇者ヨシヒコと魔王の城」などで知られる福田監督のオリジナル脚本で、悪の組織によって特殊捜査課が全員子供にされてしまったという奇抜な設定で展開された刑事ドラマの劇場版。悪の組織「レッドヴィーナス」から来日するカゾキスタン大統領の暗殺予告が届き、刑事らはその計画を阻止し、大人に戻れるのか……というストーリーが展開する。福君ら特殊捜査課メンバーのほか、警察庁のエリート刑事・間聖四郎役でアイドルグループ「Sexy Zone」のマリウス葉さん、記念日好きなデカ長の恋人役で吉瀬美智子さんが出演するほか、ゲストに山本裕典さんも出演する。
ゲストとして同作に出演するのは今回が初めてという北乃さん。体が小学生になってしまった刑事の元彼女役という設定ももちろん初めてといい、「いろんな初めてがたくさん詰まっている脚本だと思って、すごく楽しみだったし、どう演じようか、いつもよりも考えました」と振り返る。
特殊捜査課には、侑我君や福君をはじめ、紅一点で鋭いツッコミを入れるマイコ役の本田望結ちゃん、ベテランのナベさん(鏑木海智君)、食いしん坊のイノさん(青木勁都君)、頭脳派のスマート(秋元黎君)、武闘派のブル(竜跳君)ら子役たちがズラリ。
子役と共演することが多いという北乃さんは、普段から「子役だと思わずに大人(の俳優)と思って芝居するようにしている」と話す。しかし、今回は小学生の体をしている大人の役ということから、監督からは唯一「かがんでしゃべるのをやめてほしい」とアドバイスがあったことを明かす。
侑我君とのデートシーンについて、北乃さんは「違うのは背だけじゃないかなと思えるような、(大人の)雰囲気を作れるように頑張りました」とにっこり。北乃さんいわく、侑我君は「『絵里子!』みたいな感じで(大人っぽく)やってきてくれた」というが、侑我君に聞くと、「初めてのデートがこんなに年上の人とやる必要あるのかと感じました」と照れ笑いしていた。
撮影中に侑我君の誕生日があったことから、スタッフとお店にプレゼントを買いにいったという北乃さん。お店では、学校で何が流行っているのか、小学生の男女に聞き取り調査も行った。「袋いっぱい買って、プレゼントしたら、あげたおもちゃを喜んでくれた」と笑顔で話し、侑我君からはお返しに赤い手袋をもらって劇中でも着用したという。最後に映画を楽しみにしている人に向けて、「感動する場面もあるので、楽しんで」と呼びかけた。
<プロフィル>
91年3月15日生まれ、神奈川県出身。「ミスマガジン2005」でグランプリを受賞後、05年7月にBS−i(現BS−TBS)のドラマ「恋する日曜日『夏の記憶』」で女優デビュー。07年に初主演映画「幸福な食卓」で日本アカデミー賞新人賞、ドラマ「ライフ」でゴールデンアロー賞新人賞を受賞。同年1月、「桜舞う」を着うた限定で配信し、歌手活動を始め、10年2月にシングル「サクラサク」でCDデビューを果たした。ドラマ、映画、CM、歌などで幅広く活躍している。
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