樹木希林:D・ホフマンからのキスに戸惑い 内田裕也に「殺されないようにしないと」

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 女優の樹木希林さん(70)が9日、ハリウッド俳優のダスティン・ホフマンさん(75)が初監督を務めた映画「カルテット! 人生のオペラハウス」の記者会見に特別ゲストとしてホフマンさんと一緒に登壇。ホフマンさんから「40年前よくデートしましたよね」とジョークを交え、ほほにキスされた樹木さんは「私には40年間、別居している夫(内田裕也さん)がいるもので、困りました」と大照れ。さらに、「いまだに愛情を持ち続けてくれるので、やきもちで殺されないようにしないと」とジョークを飛ばし、会場の笑いを誘った。

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 今回樹木さんはホフマンさんのファンということで、会見に出席。数々の女優賞を受賞した女優と紹介され、「ケタが違う。レベルが違いますよ」と謙そんしながらも、ホフマンさんに対して「75歳になられたのが、驚き。チャーミングに年を取っていてすてき」と絶賛していた。また舞台裏でホフマンさんからプレゼントをもらったといい、「においのある数珠みたいなものをいただきましたが、私、年取って物を整理したいので、いただきたくないと思っていたんですけど、申し訳ないのでいただきました」と毒舌を交えてエピソードを披露。さらに「私は何もお土産ないんですっていったら、監督は青年のようなに『あとで金をくれ』っていわれて」と暴露し、記者たちを笑わせた。

 映画は、英国の美しい田園風景の中に建つ引退した音楽家たちのためのホーム「ビーチャム・ハウス」を舞台に、再集合した昔のカルテット(四重唱)仲間が、自分たちの住むホームの存続をかけて、コンサートへ向け奮闘する物語。オペラ「椿姫」で有名な音楽家ベルディがイタリア・ミラノに建てた実在するホーム「ベルディの憩いの家」をモデルにしている。出演はマギー・スミスさん、トム・コートネイさんら英国を代表するオスカー俳優に加え、世界的に有名なソプラノ歌手ギネス・ジョーンズさんをはじめ、名だたるオペラ歌手やピアニスト、トランペット奏者らがキャストとして参加した。19日から公開。

 ホフマンさんは、映画のPRのため来日中で、昨日も同映画のジャパンプレミアを行ったばかり。冒頭のあいさつで「映画を見てくださった方、楽しんでいただけたかな。もし見てない方がいらしたら、今、退室してください」とジョークを飛ばし、またこのタイミングで監督をしようと思った理由について、「監督業はいつかしたいと思っていて、今回は脚本が気に入りました。妻から『いつやるの、75歳じゃない』って。『これやらなかったら別れるぞ』といわれて」とユーモアたっぷりに語るなど、和やかな雰囲気で会見は進行した。

 会見の終盤、映画の内容にちなみ、これからの人生の生き方を聞かれた樹木さんは「もう70歳になって、子供たち、孫たち、また夫にも心の芯から愛情をいただけるような私になりたい。これからの人生の目的です。さんざんやんちゃしてきたので」と本音を明かしていた。(毎日新聞デジタル)

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