しわ:「認知症」テーマのスペインアニメが6月に公開 高畑勲監督も絶賛

6月22日公開予定の映画「しわ」のポスター
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6月22日公開予定の映画「しわ」のポスター

 スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞で「最優秀アニメーション賞」「最優秀脚本賞」を受賞した話題の映画「しわ」が、三鷹の森ジブリ美術館ライブラリーの提供で6月22日から新宿バルト9(東京都新宿区)ほか全国で順次公開される。

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 原作はスペインのマンガ家パコ・ロカさんが描いた「皺」(第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞)で、イグナシオ・フェレーラス監督が長編アニメーション化。社会問題としても取り上げられる「認知症」や「老後」という重いテーマを、手描きアニメーションの手法でコミカルに描いている。

 物語の主人公は元銀行員の老人エミリオ。エミリオは認知症の症状が見られるようになり、養護老人施設で暮らすことになる。施設ではミゲル、アントニアといった老人たちと暮らすが、ある日、エミリオは自分が認知症であることに気づいてしまう。ショックで症状が進行してしまうエミリオのことを思い、ミゲルがある行動に出る……というストーリー。

 スタジオジブリの高畑勲監督は「『しわ』という作品で、アニメーション映画の持つ可能性がまたひとつ広がった、と私は思っています」と作品を評価。さらに「わたしはひとりの老人として、人間として、そして一アニメーション従事者として、映画『しわ』に心から敬意を表します」とコメントを寄せている。(毎日新聞デジタル)

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