カンヌ映画祭:福山雅治主演「そして父になる」と三池監督「藁の楯」がコンペ出品

カンヌ映画祭に出品が決まった福山雅治さん主演「そして父になる」(C)2013『そして父になる』製作委員会
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カンヌ映画祭に出品が決まった福山雅治さん主演「そして父になる」(C)2013『そして父になる』製作委員会

 歌手で俳優の福山雅治さんが主演する映画「そして父になる」(是枝裕和監督)と俳優の大沢たかおさん主演の映画「藁の楯」(三池崇史監督)が、5月15日に仏カンヌで開幕する「第66回カンヌ国際映画祭」のコンペティション部門に出品されることが18日、明らかになった。福山さんは「国際映画祭といった大舞台に、今まで参加させていただいた経験がなかったので、今回のお話は聞けば聞くほどすごいことすぎまして。情けないことに、自分という人間はキャパシティーを超えたことが、起こると逆にピンとこないものなんだなと、妙な実感をしております(笑い)。とはいえ、心からうれしく光栄に思っております」と喜びのコメントを寄せている。現地には「なんとか調整して晴れの舞台に立ってみたい」としている。

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 是枝監督の作品がコンペティション部門に出品されるのは「誰も知らない」(04年)以来、9年ぶり3回目。是枝監督は「本当にうれしいですし、光栄に思います。選んでいただいた映画祭関係者の皆さまに感謝します。生まれたばかりのこの映画がどんなふうに、あの場所で受け止められるのか? カンヌを出発点にどこまで遠く世界を旅できるのか? 今は期待と不安と半々ですが、福山さんはじめ、スタッフキャストと一緒にその一歩目をきちんと見届けてきたいと思います」と話している。

 また、「藁の楯」で主演している大沢さんは「心からうれしいです。昨年の夏の撮影から、スタッフとキャストが一生懸命になってさまざまな挑戦をしながら完成させた映画です。世界中の映画の中から選ばれたことを光栄に思います」と喜び、三池監督は「正直申しますと意外です。それだけに大感動です。だから、いい気になってレッドカーペットを歩いてこようと思います」と意気込んでいる。

 「そして父になる」は、小学校受験を控えた6歳の息子が、実は出生時に病院で取り違えられていた他人の子供だったことを知らされた父親の葛藤や苦悩を描いた作品。福山さんは初の父親役に挑戦し、真木よう子さんや尾野真千子さん、リリー・フランキーさんらが出演する。10月5日に公開。

 「藁の楯」は、木内一裕さんの警察小説が原作で、懸賞金10億円の凶悪殺人犯を移送するSPたちの活躍や苦悩を描くアクションサスペンス。大沢さんのほか、松嶋菜々子さん、藤原竜也さんら豪華キャストが出演する。主題歌は氷室京介さんの「NORTH OF EDEN」。26日に公開。(毎日新聞デジタル)

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