MD松尾のヒット解析:「トモコレ」「NARUTO」が好スタート

 TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さん。バイヤー歴10年以上の松尾さんは、その経験からソフトの特徴に合わせた商品展開を得意としている。ベテランバイヤーがヒットの流れを解析し、今後の動きを予想する。

ウナギノボリ

 大本命の「トモダチコレクション 新生活」(3DS、任天堂)が期待通りの好スタートを切りました。キッズ層を中心に支持を集めており、ダウンロード版だけの売り上げでもトップ10に入るほど。「トモダチコレクション」に「とびだせ どうぶつの森」(同)の売り上げが食われるのではという懸念が一部であったようですが、「どうぶつの森」も5位と今のところ影響は見受けられません。

 2位は「NARUTO ナルト 疾風伝 ナルティメットストーム3」(PS3)。こちらも想定通りの好成績で、世界出荷本数がシリーズ最高の120万本を記録したというニュースがありましたが、TSUTAYAの実売でも過去最高をたたき出しています。3位の「セブンスドラゴン 2020−2」(PSP、セガ)もシリーズのファンを中心に堅調な動きをみせました。

 ◇ゴールデンウイークの動き

 前半は新作の「ドラゴンズドグマ:ダークアリズン」(PS3・Xbox360、カプコン)のPS3版、「トモダチコレクション 新生活」、Z指定タイトルの「トゥームレイダー」(PS3・Xbox360、スクウェア・エニックス)のPS3版あたりが上位を占めそう。「フォトカノ Kiss」(Vita、角川ゲームス)、「シュタインズ・ゲート 線形拘束のフェノグラム」(PS3・Xbox360、5pb.)などの新作も上位に食い込むか。

 新作の出ない後半は定番タイトルが強そう。上位は「トモダチコレクション 新生活」「ドラゴンズドグマ:ダークアリズン」「ルイージマンション2」「とびだせ どうぶつの森」あたりと予想しています。

 ◇ランキングは次の通り。(15~21日・TSUTAYA調べ・限定版含む)

1位 トモダチコレクション 新生活(3DS)

2位 NARUTO ナルト 疾風伝 ナルティメットストーム3(PS3)

3位 セブンスドラゴン 2020−2(PSP)

4位 ルイージマンション2(3DS)

5位 とびだせ どうぶつの森(3DS)

6位 ワンピース海賊無双2(PS3)

7位 プロ野球スピリッツ2013(PS3)

8位 プロ野球スピリッツ2013(PSP)

9位 カードファイト!! ヴァンガード ライド トゥ ビクトリー!!(3DS)

10位 アムネシア クラウド(PSP)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩んできた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

ゲーム 最新記事