桜 稲垣早希の補完計画:「NARUTO」 こんなにカカシを推している私

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 アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」のヒロイン・アスカの物まねで知られるお笑い芸人の桜 稲垣早希さん。「エヴァ」だけでなくさまざまなアニメやマンガ、ゲームが大好きという稲垣さんが、熱い思いを語ります。(毎月25日更新)

ウナギノボリ

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 こんにちは!今回は海外でも大人気の「NARUTO」です!! もうみんな大好きですよね!!

 私は今まで「NARUTO」をアニメで見ていました。ですが、最近「iPad mini(アイパッドミニ)」を買いまして、これで電子書籍で「NARUTO」があったので、1巻から読み始めました。

 このアイパッドミニ、マンガを読むにはもう最高です!! 片手に収まるサイズだし、軽いし! 「ロケみつ」という番組で私はだいたい毎月ヨーロッパに行くのですがその飛行機の中で使います。今まで、長いフライトの時間を埋めるために、毎回マンガを30~50冊くらいかばんに詰めて行っていました。正直重いです……。そして帰ってからそのマンガを置くスペースがどんどんなくなって、私の家はもうマンガだらけになってしまいました。

 そこで人におすすめされてアイパッドミニを買ったのですが、そこでビックリなことがありました。なんと「NARUTO」のカラー版があるじゃないですか!! なんじゃこりゃ!! マンガでは白黒だったのが、完全に色が塗られています!! これには度肝を抜かれ、カラー版で一から集めることにしました!

 そして、改めて読み返したら、もう止まりません。バトルものはたくさんあるけど、これが忍者というのがいいですよね。日本独特のものを題材にしていることで、海外でもすごい人気です! ヨーロッパで旅をしているときに、アニメ好きな現地の人は絶対知ってる作品です。

 「NARUTO」は、忍者見習いのうずまきナルトが、忍者学校をへてプロの忍者になって、いろいろミッションをクリアして成長しつつ、ナルトの初めての友達で、一族を実の兄に殺され復讐(ふくしゅう)に燃え故郷を去ったという複雑すぎるキャラ、うちはサスケをこのはの里に連れ戻すというところが物語の大半を占めています。

 幼少期と青年期に分かれていて、登場人物の成長をずっとみることができます。私が好きなのは特に幼少期ですね。赤ちゃんのときに九尾を体内に封印されて育ってしまったナルトを里のみんなは差別し、可哀そうな幼少期を送ります。でもナルトは外では明るくへっちゃらな態度で強がるんです。私はこの年になっても、結婚願望も出産願望も薄い方ですが、ナルトを見てて可哀そうで、もう、「私だったらお母さんになってあげるのに><」と歯がゆい感情になります。

 でも、忍者のアカデミーに入ってから、イルカ先生、サスケ、サクラと、さまざまな仲間ができます。「NARUTO」の魅力はそれぞれのキャラの良さが大きいんですよね。

 私が一番好きなのが、キャラ人気投票でも常に上位にいるカカシ先生です!! もう大好きです。恋人にしたいナンバーワンです!! かっこいいんですよ!! クールですが思いやりがあって強くて。完璧な男性です。

 今まで「好きな男性のタイプは?」という質問があれば、ブラックジャックと答えてきましたが、カカシはブラックジャックに並びましたね。大人の男性の魅力にとろんとろんになります。

 4巻のシーンで、ナルトたちに難しい中忍試験を受けさせようとして、イルカ先生に止められたとき「口出し無用! アイツらはもうアナタの生徒じゃない…今は……私の部下です」というセリフがかっこいいです。

 結構厳しい言い方をしてますが、「部下」という言い方はナルトたちをプロと認めているからです。でもミッションのときには、常に危険から守ろうとして体を張ります。かっこよすぎる!! クールで一見誤解されそうですが、そこの不器用さがすてきですね。

 と、こんなにカカシを推している私ですが、昔アニメで見たときは、単純熱血男のロック・リーが一番好きでした。私も年をへてキュンとするポイントが変わったのかもしれません。

 さて、キャラのことばかり言ってますが、もちろんストーリーも面白いです。「NARUTO」は、ほとんどが戦闘シーンです。「ドラゴンボール」なら、「フリーザ編」「セル編」「ブゥ編」などに分かれてて大きな戦いが終わると、次の回は結構ほんわかしてたりしますが、「NARUTO」は「サスケを里に連れ戻す」という目的がベースにあり、その上に次々と新しい敵が出てくるのでとにかくずっと戦っています。そして、主要人物が結構死んだりするんです。「え? うそ……、このキャラ死ぬの……?」と目を疑うことがしばしばです。そのはかないところもリアルさがあって好きな要素です。

 それで、こんなに語ってるのに、私が読んでいるアイパッドミニのカラー版はまだ最新刊まで出ていません。だから、今ジャンプでどうなっているのかを読んでいません。でも、すべてカラーで集めてきたので、今さら我慢できずに50巻くらいから単行本買うのも悔しいです。カラー版の続きの発売を願う毎日です。だれか私に会っても絶対にネタバレを言わないでください。切に願っております……。

 ◇プロフィル

 桜 稲垣早希(さくら いながき・さき)=1983年、神戸市生まれ。07年2月に、お笑いコンビ「桜」を結成。07年の「M−1グランプリ」で3回戦に進出するなど活躍していたが、09年末に相方がコンビを卒業し、ピン芸人として活動。アニメ「エヴァンゲリオン」のヒロイン、アスカの物まねで知られ、バラエティー番組「ロケみつ」(毎日放送)でブレーク。「R−1ぐらんぷり」で4年連続で準決勝に進出している。最近ではバラエティー番組などでナレーションもこなすなど、芸の幅を広げている。

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