47都道府県芸人グルメ便：「燕系ラーメン」　新潟・バックスクリーン

　吉本興業の若手芸人が、47都道府県に住んで地元に密着した活動をする「あなたの街に住みますプロジェクト」。全国に住む「住みます芸人」の皆さんに各地のおいしいものを紹介してもらいます。今回は、新潟に住むお笑いコンビの「バックスクリーン」が、人気の「燕系ラーメン」を紹介します。（毎週日曜更新）

ウナギノボリ

解説：新たな“最高峰”を目指したガンプラ　45周年のこだわりとは

　ど～も～。皆様はじめまして！　新潟県住みます芸人のバックスクリーンってやつですよ～。新潟県住みます芸人になって早くも3年目になろうとしています。その間広い新潟県をかけずり回って、たくさんの新潟グルメをいただいてきました。

　皆さんは新潟のグルメと聞いてどんなものを思い浮かべますか？？　笹団子？　柿の種？　コシヒカリ？

　たくさんのおいしいグルメが新潟にはありますが、新潟といったらやっぱり米どころ！！　今回紹介する新潟グルメはおいしい魚沼産のコシヒカリ……、ではなくラーメンです！

　意外と思われる方もいるかと思いますが、実は新潟県はラーメンの激戦区なのです。長岡地区ではしょうがじょうゆ、三条地区はカレーラーメンなど、各地域によってさまざまな味を楽しむことができます。

　その中でも我々バックスクリーンが愛してやまないのが燕（つばめ）の背油ラーメン（燕系ラーメンとも呼ばれています）。なにを隠そう、我々は燕三条ラーメン王国お遍路（へんろ）MAPという燕市・三条市の各ラーメン店80店舗が掲載されたマップのPR大使をおおせつかっているのです！！　メインの活動はマップ掲載店舗を1店舗ずつ食べ歩いて全店制覇を目指すというもの。先日、ラーメンマップ掲載の80店舗のうち、お遍路協力の71店舗のラーメンを完食し、お遍路フィナーレを迎えました。お店の方々が温かく迎え入れてくれるのでついつい長居してしまい、当初半年で終える予定が1年もかかってしまいました（汗）。YNN（よしもとネタネットワーク）で動画配信もしているのでぜひ見てください。

　そんなつながりがあって、今回紹介させていただくお店は燕系ラーメンの代表的なお店の一つ「杭州飯店」です。

　お店に入ってまずびっくりするのは壁に飾られているいろいろな著名人のサイン。渡辺謙さんのサインまである。さすが県外にもその名前をとどろかせているだけのことはあります。我々の大先輩、しずるの村上さんもプライベートで来たことがあるらしいです……。

　取材に訪れたこの日は午後3時をまわっているというのに店内はお客さんでいっぱい。さすが名店。いつも我々がお邪魔すると、優しい笑顔の徐勝二店主が温かく迎え入れてくれます。そして、お冷やの代わりにとチオビタドリンクを「愛情一本！！」の合言葉とともに差し出してくださるんです。以前はリポビタンDだったが、いつからかチオビタに。「ファイト一発」よりも「愛情一本」の方が今の徐店主の気分のようです……。

　話がそれてしまいましたが、肝心のラーメンは、というとしょうゆベースの濃い味のスープにこれでもか！　というほど背油が入った超こってりラーメン。そして杭州飯店には他の燕系ラーメンと違うもう一つの特徴があります。それはめんが極太だということ。一見すると「これってホントにラーメン！？」と疑いたくなるような見た目なんですが、これがたまらなくうまいのです。

　そもそもこの極太めんになったのにはきちんと理にかなった理由があるんです。燕地域は金属加工業の工場が多く、各工場では残業時にラーメンを夜食として出前することが多かったんです。その出前の際、配達に時間がかかってしまいめんが伸びてしまうことが多々あったそう。その対抗策としてめんを太くして伸びにくくしようとするうちに現在のような極太めんの激うまラーメンが誕生したというストーリーがあります。

　実際食べてみると、見た目の印象のとおりこってりとはしていますが、スッと体に入ってきます。背脂たっぷりスープですが、タマネギがのっていて、それがいいアクセントになっています。タマネギはこってりしすぎずにマイルドな味わいとシャキシャキとして歯ごたえを提供。そこにこの極太めんが絡むことによって他では味わえないようなラーメンに仕上がっています。

　また、ラーメン以外にも看板メニューがあるんです。それば「ギョーザ」。杭州飯店のギョーザは普通のギョーザよりも大きいのが最大の特徴。通常の2倍はあろうかというギョーザは食べ応え抜群！！もちろん中華そばとの相性もパーフェクトで、セットで注文することをお勧めします。しっかりとした生地にかむと肉汁があふれ出る具のハーモニーには感服でございます。

　ぜひ、杭州飯店の中華そばを召し上がりに新潟にお越しくださ～い！！　お待ちしております！！（取材協力：杭州飯店　0256・64・3770）

　◇バックスクリーンのプロフィル

　星野和之（新潟県小千谷市出身）と大谷哲也（千葉県出身）のコンビ。新潟の住みます芸人として11年5月から活動している。毎日午後10時から「YNN新潟『バックスクリーンの新潟より愛をこめて』」（http://www.ynn47.jp/niigata/）をユーストリームで生配信中。