「あしたのジョー」のちばてつやさん、「はじめの一歩」の森川ジョージさん、「GTO」の藤沢とおるさんら人気マンガ家らが28日、幕張メッセ（千葉市美浜区）で開催されたインターネット動画配信サイト「ニコニコ動画」の大規模イベント「ニコニコ超会議2」（実行委主催）に登場し、ライブドローイングを披露した。縦2メートル、横4メートルのキャンバスに、「あしたのジョー」の矢吹ジョーや「はじめの一歩」の幕之内一歩、「GTO」の鬼塚英吉といった人気キャラクターが次々と描かれ、集まった観客からは歓声が上がった。

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　今回のライブドローイングは、森川さんの呼びかけで集まったマンガ家14人が2日間かけて合作イラストを描くイベント。完成した合作イラスト作品は、後日にTシャツとしてウェブで販売され、収益は東日本大震災の被災地復興支援にあてられる。

　ジョーを描いたちばさんは「こんなに大きなところに描いたのは初めて。マンガを描くときは冷や汗をかきながら描くのだけれど、今日は熱い汗をかきながら描いた。この熱さが東日本大震災被災地の子供たちに伝わってくれればうれしい」とコメントした。

　イベントには、「毎日かあさん」の西原理恵子さんや「モテキ」の久保ミツロウさんらも参加。2日目には「ホタルノヒカリ」のひうらさとるさんも急きょ参加し、同作のヒロイン・雨宮蛍を描いて観客を沸かせた。西原さんは、他のマンガ家が描いたキャラクターのすき間に下書きなしで絵と文字を素早く描きこんでいき、キャラクターとが完成するたびに笑いと歓声が起こっていた。

　「ニコニコ超会議」は、「ニコニコ動画のすべて（だいたい）を地上に再現する」をコンセプトに、音楽やアニメ、ゲームなどさまざまなジャンルを網羅するイベント。（毎日新聞デジタル）