アニメやマンガなどの人気キャラクターとコラボして、あざやかに彩られたラッピング電車が各地で人気を集めている。従来の鉄道ファンに加え、作品のファンも遠隔地から訪れるなど、町おこしや集客にも貢献しているという。ゴールデンウイーク(GW)も後半を迎え、小旅行にもうってつけな全国各地のラッピング列車をまとめた。
ウナギノボリ
ついにクライマックス!「不適切にもほどがある!」
千葉モノレールは、千葉県を舞台にした人気アニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない。(俺妹)」とコラボし、登場キャラクターを掲出したラッピングモノレールを3月30日から運行。春休みやGW前半の3連休には多くの作品のファンたちが訪れたといい、同モノレールを運営する千葉都市モノレールでは「一定の集客効果は発生している」と人気アニメとのコラボに手応えを感じている。
岡山県などを走るJR津山線、姫新線、因美線には、人気アニメ「NARUTO−ナルト−疾風伝」のラッピングトレインが登場。先月開幕した美作国建国1300年記念事業の一環で、原作者の岸本斉史さんが同県奈義町出身ということもあり、同作のキャラクターを描いた車両を運行。「シールラリー」などの作品とコラボしたイベントなども実施している。
また、京阪電車石山坂本線は、競技かるたを題材にした人気マンガ「ちはやふる」とコラボしたラッピング電車を運行。作品にも登場する“競技かるたの殿堂”と呼ばれる近江神宮がある大津市を盛り上げようと、「ちはやふる・大津」キャンペーン実行委員会と京阪電鉄などが協力し、昨年から実施している。ともに来年の3月末まで運行予定だ。
アニメだけでなく、人気特撮のウルトラマンとコラボしたラッピング電車も登場。相模鉄道では、シルバーの車体に赤色帯の「ウルトラマンカラー」に彩られ、ウルトラヒーローもあしらった「走るウルトラヒーロー号」を4月末から運行している。先日行われた出発セレモニーにはウルトラマンも駆けつけ、約300人の家族連れや作品のファンなどでにぎわいを見せた。同ラッピング電車は、当分の間運行するという。
そのほか、東武鉄道では、東京の新名所「東京スカイツリー」開業1周年を記念して、浅草など下町の観光名所と東京スカイツリーを描いた浮世絵タッチのイラストをラッピングした特別電車を5日から運行予定だ。
作品のファンもそうじゃない人も、この連休はひと味違う風景が見られるラッピング列車で出かけてみては。(毎日新聞デジタル)
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