アイドルグループ「AKB48」の32枚目のシングル(タイトル未定・8月発売予定)を歌うメンバーを選ぶ「第5回AKB48選抜総選挙」の投票速報が22日発表され、地方を拠点とする姉妹グループのメンバー(兼任含む)が上位64人中36人、選抜メンバー圏内となる上位16人にも暫定首位の指原莉乃さん(HKT48)をはじめ9人と、いずれも過半数を占め、“地方票”の出足の鋭さを見せつけた。(複数グループを兼任するメンバーは主に活動している場所を所属グループとした)
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前回の最終結果では、上位16人の選抜メンバーに選ばれた“地方組”は名古屋・栄を拠点とするSKE48の松井珠理奈さん、松井玲奈さんの“ダブル松井”のみ。上位64人で比較してみても、前回の最終結果では、姉妹グループからのランクインは合計21人と約3分の1の勢力だった。
今回は、この1年で指原さん、前回11位の宮澤佐江さん(暫定12位)がAKB48から姉妹グループへ移籍したこともあるが、16位までに、SKE48の“ダブル松井”に加えて、大阪・難波を拠点に活動するNMB48の渡辺美優紀さんが10位、山本彩さんが13位と“支店”のエース格が食い込んだだけでなく、SKE48からは前回圏外の柴田阿弥さんが8位、前回29位の須田亜香里さんが11位、同31位の木崎ゆりあさんが16位と、選抜入りをうかがっている。
さらに今回、速報値が発表された64位までに目を広げてみると、福岡・博多が拠点のHKT48からは指原さんを筆頭に、AKB48兼務の兒玉遥さん(同24位)や研究生の田島芽瑠さん(同42位)、朝長美桜さん(同51位)ら6人がランクインしたのをはじめ、NMB48から6人、SKE48は17人が名を連ね、存在感を示した。
こうした地方の姉妹グループの出足の良さは票数からも裏付けられる。上位64人のグループごとの得票率は、AKB48が42%、SKE48が32%、HKT48が14%、NMB48が9%。AKB48を除く“地方票”が過半数を占めており、“名古屋勢”が“東京勢”に迫る勢い。また指原個人票があるとはいえ“福岡勢”が第3勢力に台頭する勢いとなっている。
一方AKB48は、前回6位のAKB48グループ総監督・高橋みなみさんが18位、前回5位の篠田麻里子さんが15位と選抜常連の人気メンバーが軒並み出遅れている。しかし、大票田・東京を拠点としており、全国区の知名度も誇っていることから選挙戦終盤に向けて今後、巻き返しが期待される。
「AKB48選抜総選挙」は09年から行われており、5回目となる今年は初めて立候補制をとり、大島優子さんら選抜常連組をはじめ、次世代を担う若手メンバーや姉妹グループ、卒業メンバーら史上最多の246人が参加。投票は21日午前10時スタートし、6月7日午後3時まで熱戦が繰り広げられる。(毎日新聞デジタル)