4人組バンド「ガガガSP」がシングルとしては4年3カ月ぶりとなる新曲「友よ」を22日にリリースした。今作は、放送中のテレビアニメ「ムシブギョー」(テレビ東京)の主題歌になっている楽曲で、ガガガSPらしい青春パンクロックナンバーに仕上がっている。12年はベースの桑原康伸さんの病気療養のために半年間活動を休止していたが、「13年は精力的に活動をしていく」と意欲をみせるボーカルのコザック前田さんとギターの山本聡さんに、バンド結成時のエピソードや新曲の話などを聞いた。(水白京/毎日新聞デジタル)
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−−ガガガSPというバンド名はどういう経緯で付けたんですか?
コザック前田さん:友だちに連れられて忌野清志郎さんのライブを見に行ったときに、歌の合間に、よう「ガッガ! ガッガ!」っていうてはったんで、その「ガガガ」でええやないかっていうのと、昔、東京ガガガっていうパフォーマンス集団があって、何かの雑誌でそれを見たんですね。それで、最初は「ガガガ」だけやったんですけど、楽器がちゃんとできるメンバーが入ったんで「スペシャルメンバーやな」と思って、あとから「SP」って付けたんです。
−−では、コザック前田さんのアーティスト名の由来は?
コザック前田さん:はじめは、(高校の)卒業式のために1回だけバンドをやろうみたいな感じで。そのころがちょうど長野五輪(98年)の時期で、(フリースタイル・スキーモーグル選手の)里谷多英さんが好きやったんで、「お前、バンドやっとったら里谷多英に会えるかもしれへんぞ」ってそそのかされて、「あるかもしれへんな」と(笑い)。それで「お前はスケベで、股を開くコザックという技が合うとるから、コザック前田っていう名前にせい」っていわれて、当時の友人に付けられたというか。「1回だけやし、何いわれてもいいわ」みたいなのが、ここまで続いてしまったという感じで……。
−−なるほど。さらに、デビュー曲のタイトル「京子ちゃん」もまたインパクトがありました。
コザック前田さん:幼稚園のときに好きやった子が東北に引っ越したということがあったんですけど、この間、ふと卒園アルバムを見たら、(本当の)名前は“ゆきこちゃん”でしたし、最近Facebookを通じて知ったんですけど、隣町に引っ越しただけやったんです。勝手に勘違いしてたという(笑い)。
−−歌では「京子ちゃんが東北のほうに転校する」という設定でしたよね(笑い)。ところで山本さんはその“京子ちゃん”にお会いしたことはあるんですか?
山本さん:ないですね。いつかお会いしたいなと思ってるんですけど。十何年も「京子ちゃん」を人前で演奏してる側なんで、1回ぐらいはホンマもんを見たいです。今のところ、俺の中の想像の“京子ちゃん”でしかないですからね(笑い)。
−−それでは、新曲「友よ」についてお聞きしたいのですが、この曲はテレビアニメ「ムシブギョー」の主題歌として書き下ろしたそうですね。
山本さん:自分の実生活の中で、アニメの主人公の(月島)仁兵衛みたいな、まっすぐで猪突(ちょとつ)猛進でズッコケてる人間ってどういうヤツかなと考えたら、身近にいるバンドマンみたいな感じやなと思いまして。だから、曲自体は「友よ」ってことで、前田さんとか身近なバンドマンに向けて書きました。前田さんはいい意味でけっこうドジなんですよ。純粋で、こういうふうに生きたいなって思う男やなと思って、そういう愛情を持って曲にしました。
コザック前田さん:それは分かってなかったわ。そこがズッコケとるのかもしれんね(笑い)。でも、アレンジや曲調もいつものガガガSP節でできたし、「ガガガSPはどんな音楽をやってますか」って聞かれたときに、「この曲です」って差し出せるようなものになった感じはありますね。
−−この曲の歌詞にあるように、メンバー同士で“情熱”や“優しさ”を感じることはありますか?
コザック前田さん:やっぱりありますね。でもお互い、ある一定の距離を置いてやっているバンドであって、それが逆に16年間続いてきた根元にあるのかなと思うんですね。例えば、誰かすごい仕切る人がいて、そいつの精神性をあえて共鳴させていくっていうやり方もあると思うんですけど、そういうバンドって、やっぱり短命に終わる場合が多いなって。自分にとって、バンドは居場所の中心であり、どこかに行ってても戻って来られる場所。キャラクターはみんな全然違うけど、いざというときに結束して協力するっていうのが自分らのバンドのあり方なのかなと思います。
山本さん:普段はそんな暑苦しい話はしないですけど、一緒に演奏してるときにそういうものを感じて、自分も高揚してくるっていうのはあります。これだけ長くやってるということは、たぶんメンバーそれぞれ、このバンドのことが好きやと思うんで、どういう形でもやり続けられたらいいなと思うし、解散はしないようにしようと思ってますね。
<プロフィル>
メンバーは、コザック前田さん(ボーカル)、山本聡さん(ギター)、桑原康伸さん(ベース)、田嶋悟士さん(ドラム)の4人。1997年、地元神戸で結成し、2000年にシングル「京子ちゃん」でデビュー。初めてハマッたポップカルチャーは、コザック前田さんが映画「さびしんぼう」、山本さんがレゴブロック。前田さんは「中3か高1ぐらいに『さびしんぼう』をたまたまテレビで見て、“淡い感情”みたいなものをすごく感じたんですね。それで、この淡い世界観をバンドでやってみたい、と思ったというのはありました」、山本さんは「小学生のころ、友だちもできず家に帰ってブロックをしてた、みたいな(笑い)。ブロックや粘土とかで、何かと何かをくっつけて別の形にして、もう1回崩してまた別の形を作ってっていう感覚がずっと指に残っていて、バンドでアレンジをしたりギターを弾く感覚に似てるなって思った」と語った。
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