反町隆史:11年ぶり大河「前回の信長と今回の大山巌はどこか似ている」 「八重の桜」出演

NHK提供
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 俳優の反町隆史さんが、NHK大河ドラマ「八重の桜」で西郷隆盛のいとこ・大山巌(弥助)役を演じている。「利家とまつ~加賀百万石物語~」(02年)で織田信長を演じて以来、2度目の大河ドラマ出演となる反町さんは、「信長よりも大山は知名度が低い部分があるので、僕自身(演じる)責任というのがありつつ、すごく楽しみ」と笑顔を見せた。大山の印象について「日本の古きよき男というか、すごく美を持って生きている」と語る反町さんにドラマに懸ける思いなどを聞いた。(毎日新聞デジタル)

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 大山は、薩摩藩士・大山彦八の次男で、西郷隆盛(吉川晃司さん)のいとこ。鳥羽・伏見の戦いで薩摩軍二番砲隊を指揮して戦い、維新後、「弥助砲」と呼ばれる日本人初の近代火砲を発明する。

 02年以来の大河ドラマということもあり、「セットが本格的で、そこで芝居をすると高まる気持ちが出てくる」と笑顔を見せる反町さん。「利家とまつ」で演じた信長については、「懐かしい」としみじみと振り返り、「鉄砲についても時代の先端をいっていて、新しい日本のために開拓していく。織田信長と(大山は)どこか似ているなというのがあった」と共通点を感じている。

 大山の墓参りのため、栃木県の那須高原を訪れたという反町さんは「小さいころから西郷にいろいろなことを学び、西郷をすごく慕っている」と大山の印象を話す。西郷を吉川さんが演じることについては、「(現実の関係性でも)ちょうど“お兄さん”という感じなので、やりやすいというか想像がしやすい」と語る。

 日本初の女子留学生で、会津の山川家の末子・捨松(水原希子さん)と再婚する大山だが、元薩摩藩士との結婚は、会津で物議を醸すことになる。捨松に引かれた理由を、「大山も欧州に行って、鉄砲や語学などを学んでいて共感できる部分があったのと、(捨松に)人間として優れていたものがあったからだと思う」と分析。捨松にちなみ、“ハンサムな女性像”について聞くと、「いつの時代でも男でも女でも、自分の信念を曲げずに生きたり、意志を通せるというのは魅力的」と力を込め、「自分の基準や価値観のベースがあって、人に意見を言えたり、周りに流されずに生きることが大事」と話す。

 作品にちなんで「ならぬことはならぬもの」について聞くと、「すべてをできるだけ受け入れようとするタイプなので、できるだけ全部の意見を吸収して、答えを出す。そこが男の美学かなという感じがする」と話し、「うそをつかずにまっすぐ生きていきたい」と信念についても熱く語った。

 「八重の桜」は、福島県出身で戊辰(ぼしん)戦争の落日、会津の鶴ケ城に500人の女たちと立てこもり、銃を持って戦ったことから“幕末のジャンヌ・ダルク”と呼ばれ、のちに同志社を創設した新島襄の妻となる八重(1845~1932)の生涯を描く。NHK総合テレビで毎週日曜午後8時に放送中。

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