MD松尾の月間ヒット予測:「マリオRPG」「ピクミン」に期待 13年7月

 「ヒット解析」でおなじみ、TSUTAYAで加盟店にゲームソフトの商品提案をしているマーチャンダイザー(MD)の松尾武人さんが、その経験と綿密な調査で、月間ランキングを大胆に予測する月1回の企画「MD松尾の月間ヒット予測」です。

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 2012年の7月は例年に比べても調子が良かった印象。1位の「New スーパーマリオブラザーズ2」(3DS、任天堂)も素晴らしかったのですが、6月に発売された「ポケットモンスターブラック2・ホワイト2」(DS、ポケモン)の売り伸ばしが奏功しました。

 さて今年の7月はちょっと落ちる印象。新作のラインアップは「マリオ&ルイージRPG4ドリームアドベンチャー」(3DS、任天堂)を筆頭にまずまずなのですが、去年の「ポケモン」にあたるソフトがない分目減りしている印象です。とはいえ夏休みを控え子供向けのタイトルも多く期待しています。

 首位と予想しているのは「マリオ&ルイージRPG4」。低年齢層に強いマリオですが、「RPG」になるともう少し上の年齢も取り込めるのがポイント。幅広いユーザー層の支持を集めそうです。「逆転裁判5」(3DS、カプコン)はキャラクター色が強くなった分女性ファンの増加が期待できるでしょう。

 注目は「ピクミン3」(WiiU)。テレビCMなどの本格的なプロモーションはまだですが、既に前作のユーザーとみられる20代の予約が集まっています。従来のファミリー層に加え、熱心なファンを取り込めているのはWiiで大ヒットした「大乱闘スマッシュブラザーズX」に近い流れでかなりいい感触だといえます。また、WiiU本体のけん引も期待できるのでは。

 「地球防衛軍4」(PS3、ディースリー・パブリッシャー)も良さそう。PSPやVitaでのスマッシュヒットを受けた形で発売される待望の新作ということで、久々の据え置き機用タイトルとして、大画面ならではの迫力も楽しんでほしいところ。「ドラゴンズクラウン」(PS3・Vita、アトラス)も予約が好調。魅力的なキャラクターや世界観がゲーマー層に受けているようですね。

 ◇13年7月のヒット予測

1位 マリオ&ルイージRPG4ドリームアドベンチャー(3DS)

2位 逆転裁判5(3DS)

3位 ピクミン3(WiiU)

4位 地球防衛軍4(PS3)

5位 トリコ グルメガバトル(3DS)

6位 ドラゴンズクラウン(PS3)

7位 討鬼伝(Vita)

8位 妖怪ウォッチ(3DS)

9位 ドラゴンズクラウン(Vita)

10位 ドンキーコングリターンズ3D(3DS)

 ◇参考資料 12年7月売り上げ結果(TSUTAYA調べ)

1位 New スーパーマリオブラザーズ2(3DS)

2位 ポケットモンスターブラック2(DS)

3位 ポケットモンスターホワイト2(DS)

4位 デジモンワールド Re:Digitize(PSP)

5位 実況パワフルプロ野球2012(PS3)

6位 ペルソナ4 ジ・アルティメット イン マヨナカアリーナ(PS3)

7位 世界樹の迷宮4(3DS)

8位 星のカービィ 20周年スペシャルコレクション(Wii)

9位 ルーンファクトリー4(3DS)

10位 太鼓の達人 ちびドラゴンと不思議なオーブ(3DS)

 ◇プロフィル

 松尾武人(まつお・たけと) TSUTAYAゲームリサイクル企画グループ リーダー

 「GAME TSUTAYA」加盟約500店に新作ゲームの商品提案をするマーチャンダイザー。96年から家電量販店でゲームのバイヤーを担当。02年にTSUTAYA入社後も一貫してバイヤーの道を歩いてきた。ネオジオCDを2台購入したほどの格闘ゲーム好きだったが、現在は携帯版ドラクエなどで遊ぶ日々が続いている。

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