宮崎駿監督:自作で初めて涙「みっともない監督です」と告白

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 スタジオジブリの宮崎駿監督が24日、東京都小金井市の同社で行われた7月公開の最新作「風立ちぬ」の完成報告会見に登場し、先日行われた完成後初の試写会で初めて自分の映画で涙を流したことを告白。「自分の作品を見て泣くなんてみっともないです。みっともない監督でした!」としきりに照れた。

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 主人公の声を担当した「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズ総監督の庵野秀明さんは涙を見せたという宮崎監督について「ぼろぼろ泣いてましたよ、僕は初めて(見ました)。そんなに泣く人じゃない。宮さん泣くんだと思った。見られて幸せでした」と、ちゃめっ気たっぷりに語り、宮崎監督は「映画見ないでそんなところ見ていたのか。普通はもっと穏やかに見るものですが、そういうふうに誇張させると困ります」と恥ずかしがっていた。

 宮崎監督が「崖の上のポニョ」以来5年ぶりに描く最新作「風立ちぬ」は、雑誌「Model Graphix (モデルグラフィックス)」(大日本絵画)の09年4月号~10年1月号に自身が連載した原作を基に、堀越二郎という実在のゼロ戦の設計者の生涯と結核の美少女が登場する堀辰雄の「風立ちぬ」をイメージした物語。主役を庵野さん、ヒロインを瀧本美織さんが担当するほか、西島秀俊さん、西村雅彦さん、元・スタジオジブリ取締役のスティーブン・アルパートさん、風間杜夫さん、竹下景子さん、志田未来さん、國村隼さん、大竹しのぶさん、野村萬斎さんらが声優を務める。

 完成報告会には、宮崎監督と庵野さん、主題歌を歌ったユーミンこと松任谷由実さんが登場した。「風立ちぬ」は7月20日に全国で公開予定。(毎日新聞デジタル)

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