脚本家で演出家の三谷幸喜さんが、米国の劇作家、ニール・サイモンさんの作品「ロスト・イン・ヨンカーズ」の舞台演出を担当することが明らかになった。同作は10月5日から東京都渋谷区の「パルコ劇場」などで上演される予定で、女優の中谷美紀さん、人気グループ「TOKIO」の松岡昌宏さんらが出演する。
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「ロスト・イン・ヨンカーズ」は、ピューリツァー賞を受賞したサイモンさんの傑作で、米ニューヨーク州のヨンカーズを舞台に繰り広げられる3世代の家族の物語。サイモンさんに影響を受けたという三谷さんは「ニール・サイモンを演出することは封印していた」というが、今回、パルコ劇場40周年記念公演として、演出を担当することが実現した。10月5日にスタートする東京公演を皮切りに、福岡、大阪、愛知、神奈川で上演される。
中谷さんは、一人の女性として幸せをつかみたいと思い続けるヒロインのベラ役。「どの家族にもたくさんの喜び、そして苦しみ、あるいは憎しみや愛があると思うのですけど、この作品もみなさんと同じように家族の中で悩み、苦しみ、そして光を見いだす人々のお話であり、笑いあり涙ありの人情物語です」とコメントを寄せている。
また、地元のギャングから追われるチンピラのルイを演じる松岡さんは「三谷さんは“この役は松岡でなければ”とおっしゃってくださっているそうなんです。そう言われるのは僕たちにとって一番の褒め言葉であり、うれしいことなんですね。その期待に応えられるように頑張ります」と意気込みを語っている。
中谷さん、松岡さんのほかに、小林隆さん、浅利陽介さん、入江甚儀さん、長野里美さん、草笛光子さんらが出演する。(毎日新聞デジタル)