「友達より大事な人」(10日発売)で歌手デビューを果たし、活動の幅を広げている女優の剛力彩芽さん。歌手活動に加え、映画やドラマ、CMの出演など多忙を極める剛力さんに直撃した。「一つ一つの仕事を120%の力で丁寧にしたい。忙しいというのを理由にしない。流れのままにやりたくないんです。やりたいことはいっぱいあります」と満面の笑みで話す剛力さんに、女優を目指したきっかけやデビュー曲、さらなる“野望”について聞いた。(毎日新聞デジタル)
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剛力さんが女優という職業を強く意識するようになったのは、中学生のときに、CSやケーブルテレビなどの有料チャンネル「ディズニー・チャンネル」のミュージカル映画「ハイスクール・ミュージカル」に夢中になったのがきっかけだという。剛力さんは「中学生のときに見て、ダンスとお芝居がこういうふうにつながるんだ!と思って、憧れたんです。それまでお芝居のレッスンをしていて、ダンスは5歳からしていたんですね」と振り返り、「(視聴回数は)2ケタは見ていますね。せりふもほとんど覚えているんです」と目を輝かせながら作品への愛を語る。
ミュージカルの出演経験はないが「一つの夢ですね。ディズニー・チャンネルのような世界観のミュージカルに出られたら最高。『ティーン・ビーチ・ムービー』(20日から同チャンネルで放送される映画)もそうですが、10代ならではの青春ストーリー、友達や恋人関係などの世界観に憧れているんです」と目を輝かせる。
デビュー曲「友達より大事な人」のミュージックビデオ(MV)は、「ハイスクール・ミュージカル」のような明るい学園生活をテーマとしており「『ハイスクール・ミュージカル』が好き!とスタッフの方にお話ししたら、『そういう方向もいいんじゃないか?』となったんです。廊下や教室で踊って、すっごく楽しかったです」とうれしそうに話す。MVでは、手をグルグル回す“プロペラダンス”を踊る剛力さんの姿も話題になっている。剛力さんはプロペラダンスについて「ダンスの先生と『みんなで踊れる振りがあったら楽しい』と話し合って考えました。意外に動きが速いんですよ。前に重心を持ってくると回しやすいんです」と誕生秘話とコツを明かす。
歌手活動は剛力さんにとって刺激となったようで「もっといろいろなダンスを踊っていきたいですね。もうちょっと慣れたらバラードも歌ってみたい。歌っているとどんどん欲が出てくるんですね」とさらに挑戦したいことがある様子。女優業でもドラマや映画に出演するたびに「どんどん欲が出てくる」といい「次はこうやりたい!と思うことがたくさんあるんです。最初は分からないことだらけで、監督に教えてもらって(演技が)できるというところもあったけど、最近は自分の考えを言えるようになった」と意欲的だ。
インタビュー中は常に笑顔で「忙しい、疲れたとは言わないようにしているんです」とポジティブに話す剛力さん。「ポジティブなパワーの源は?」と聞くと、「私は小さいころから母に『彩芽は強い』と言われてきました。母はすごくポジティブな人で、見ていたら『こういう人になりたい』と思うんですね。私は中学生くらいまで、人見知りで消極的だったのですが、母もそうだったらしく、『私にそっくりだから強くなれる』と言われてきた。それに、私は何を言われても基本的に気にしないタイプなんです」と元気に語った。
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